研究分担者 |
宮坂 昌之 (財)東京都臨床医学総合研究所, 免疫研究部内, 室長 (50064613)
丸山 征郎 鹿児島大学, 医学部, 教授 (20082282)
藤原 敬己 国立循環器病センター研究所, 循環器形態部, 部長 (10190092)
沼野 藤夫 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (40013958)
高野 達哉 帝京大学, 薬学部, 教授 (40124995)
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研究概要 |
本重点研究「血管内皮平滑筋」の第2年度において以下のような研究成果が得られた。 ラットにおける様々な細胞間接着分子に対するモノクローナル抗体を作製した。またラットLECAM-1およびICAM-1のcDNAのクローニングら成功した(宮坂),III型コラーゲンは平滑筋細胞を増殖型から収縮型に変化させることを確認した(吉田),トロンボモジュリンの遺伝子発現の仕組みを明らかにした(丸山),グルコースは血清蛋白を修飾して血管内皮細胞の増殖活性に影響を与えることを見つけた(林),血管内皮細胞の流れずり応力に対する応答には少なくとも2種類あり,それぞれ異なったいき値のあることを見つけた(藤原),エンドセリンのcDNAを導入しエンドセリン高産生株を樹立することに成功した(三井),冠動脈平滑筋細胞の活性化血小板による傷害時における情報伝達系の役割を明らかにした(沼野),活性化白血球の放出する活性酸素が血管内皮細胞と障害する際にLFA-1およびICAM-1がきわめて重要な役割をもつことを見つけた(室田)。培養血管内皮細胞を用いた物質透過モデルを考察し,LDLのtranscytosisの機構を調べた。またjunctional transportのPGI_2による制御機構を見つけた(高野)。内皮細胞が流れの変化を感知し、その情報を細胞内カルシウムに介して内部に伝達することを見つけた(安藤)。TNFは内皮細胞にII型のホスホリパーゼA_2を誘導し、PGI_2産生の上昇をもたらすことを見つけた(工藤)。内皮細胞層の他に平滑筋細胞層を組み込み,より自然に近に人工血管を開発した(松田)。
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