研究課題/領域番号 |
04265102
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
荒井 綜一 東京大学, 農学部, 教授 (20011934)
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研究分担者 |
林 力丸 京都大学, 農学部, 教授 (90027186)
中村 良 名古屋大学, 農学部, 教授 (70023398)
軽部 征夫 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (50089827)
前田 浩 熊本大学, 医学部, 教授 (90004613)
鵜高 重三 名古屋大学, 農学部, 教授 (70023463)
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キーワード | 機能性食品 / 機能性蛋白質 / オリザシスタチン / コメアレルゲン / 機能性ペプチド / 分子テーラリング / 抗ウィルス / バイオセンサー |
研究概要 |
「機能性食品の解析と分子設計」を主題とする本重点領域研究のなかで、「機能性食品設計のための技術基盤の展開」を計画研究課題とする本班は、第I班「食品の生体調節因子の解析と設計」および第II班「食品の生体防御因子の解析と設計」を課題とする両班の計画研究を補完し、本重点領域研究の技術的基盤を確立する役割を担う。すなわち本題は、A.機能性食品のミクロ構造の設計(a)ロングレンジの研究としての分子育種 1)オリザシスタチン遺伝子のイネ細胞への導入と発現(荒井)。2)コメアレルゲン遺伝子の転写調節に関するシスエレメントの同定(中村)。3)機能性ペプチド(エンケ.ファリン.オピオイドアンタゴニスト)をBacillus brevisにて発現生産(鵜高)。4)パン酵母でカルパスタチンを生産(榎森)。5)ビフィズス菌β-D-グルコシダーゼの高発現系の確立(熊谷)。(b)ショートレンジの研究としての分子テーラリング 6)抗ウィルス機能蛋白質のテーラリング(前田)。7)グルテン系アレルゲンのテーラリングによる失活(渡辺)。B.機能性食品のマクロ構造の設計(a)新しい変換技術の導入 8)包括剤を加水分解酵素の逆反応により酵素合成(松野)。9)生体成分から低分子物質(ビタミン・アミノ酸・糖など)を加圧抽出(林)。10)食品機能性成分の金属親和性による定量的評価の確立(宮脇)。(b)新しい計測技術の導入 11)食品成分の測定センサーの開発(軽部)を行った。 以上のように、ロングレンジの研究としてプレハーベストからポストハーベストに至る一貫した研究成果を得ると同時に、ショートレンジの研究として、酵素学的方法による三次機能修飾を通じ機能性食品を設計することができた。
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