研究分担者 |
山際 勇一郎 東京都立, 立川短期大学, 講師 (00230342)
佐藤 正 財団法人, 田中教育研究所, 所員 (40014542)
杉原 隆 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (60015724)
杉原 一昭 筑波大学, 心理学系, 教授 (30017777)
加賀 秀夫 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (00015968)
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研究概要 |
本研究の目的は,数字・物理的才能などの特定の分野において非凡な能力を示す子どもを対象として,(1)特殊才能児を特定する方法の開発をおこない(2)特殊才能児の心身の特性と発達について明らかにした上で(3)特殊才能児の教育についての提言をおこなうことであった。 平成4年度において,特殊才能児の概念的定義をおこない,特殊才能児(特に数学)を特定するための方法を開発し,実際にこれらを中学生を対象に実施し,特殊才能児の特定をおこなった。また,その両親に対して幼少時の様子,家庭環境,養育態度についての調査を行った。 平成5年度においては,先に特定された数学的特殊才能児を対象として,様々な心理テスト,独自に作成したテスト,日常生活の様子,興味・関心,学校での様子等を問う質問紙等を実施した。 これらの調査データを基に,【.encircled1.】特殊才能児の能力構造【.encircled2.】他能力との関連【.encircled3.】パーソナリティー特性【.encircled4.】社会的スキルとの関連【.encircled5.】生育歴とのかかわり【.encircled6.】特殊才能を発揮する領域場面での関心・集中力等,様々な観点から分析をおこない,特殊才能児の心身の諸特性について検討をおこなった。 そして,これらの諸特性を踏まえた上で,日本における特殊才能児に対する教育の現状を概観した上で,特に数学の特殊才能児の教育のあり方についての具体的な提言をおこなった。
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