研究課題/領域番号 |
04301021
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研究機関 | 常磐大学 |
研究代表者 |
古屋野 正伍 常磐大学, 人間科学部, 教授 (50086922)
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研究分担者 |
和田 清美 常磐大学, 人間科学部, 専任講師 (40211677)
柄澤 行雄 常磐大学, 人間科学部, 助教授 (70161255)
加納 弘勝 津田塾大学, 学芸学部, 教授 (20214497)
小倉 充夫 上智大学, 外国語学部, 教授 (40055322)
山本 英治 東京女子大学, 現代文化学部, 教授 (50086261)
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キーワード | 国際社会学 / エスニシティの社会学 / 開発・環境・文化 / 少数民族の近代化 / 発展途上国の工業化 |
研究概要 |
本研究を開始した初年度として、計画全体の方向づけと若干の基礎的作業を、研究目標の達成に向けて以下のように実施した。 1.公開シンポジウムの開催(計3回) 第1回は7月18日,研究の基礎的視点の設定のため「国際社会学の課題と方向」をテーマとし,国際社会学につきその「基本構想」「可能性」及び「エスニシティの社会学」という3つの視点から3人のパネラーを立てて論じた。第2回は本年度研究の要となる研究大会として11月2日「開発・環境・文化」の基本テーマを設定し、これを特にアジア社会の現実から把握するため2人のパネラーを立てそれぞれ「タイ国の地域開発」と「中国雲南少数民族の近代化」という視点から立論した。また同時にメインテーマに関る一般報告として、3人の発表者から「日本の地域的国際交流」「中国農村の自治組織」及び「ジャワ農村の家族」という課題が提示され、活発な論議を行った。更に第3回として「エスニシティの理論と発展途上国の工業化」の課題をとりあげ2月27日2人のパネラーにより問題の提起と研究への展望を試みた。 2.研究資料の収集と小研究会の開催 発展途上国地域研究の原点を沖縄に求めて12月20日から28まで研究協力者と共に現地に出張し、琉球大学・沖縄大学及び沖縄国際大学スタッフの協力を得て、文献資料を収集、且つ現地研究会を行った。その他他の研究者をもまじえて、ヒアリングを含む研究打合せを行った。 3.研究通信及び研究記録の編集と発行 研究母体となるアジア社会研究会を発行者とする「研究通信」を3回発行し、また前記2回のそれぞれのシンポジウムの詳細な記録をも刊行して、特に国際(比較)研究に従事している社会学者及び一部の隣接分野の研究者に配布した。
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