研究分担者 |
都築 邦春 埼玉大学, 教育学部, 助教授 (60006583)
福田 弘 筑波大学, 教育学系, 助教授 (40099908)
山口 満 筑波大学, 教育学系, 教授 (20006571)
阿部 真美子 山梨県立女子短期大学, 幼児教育科, 教授 (90113307)
林 信二郎 埼玉大学, 教育学部, 教授 (30015763)
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研究概要 |
当初の計画に沿って本年度の研究は次の様に行われ,以下のように作業を行い,実績を挙げつつあることを報告したい。 (1)研究会を開催(於:筑波大学)し,この時に「フランス19世紀保育制度史研究-保育者と初等学校教員の資格・養成・勤務条件の統合を視軸として-」(藤井穂高/筑波大学)等が発表され,それらを材料として研究の視座,方法について討議された。更に,各国部会別の討議に入り,視座,分担,資料収集等作業計画について討議がなされた。 (2)日本,イギリス,ロシア,イタリア,アメリカ,フランスという各国部会毎に,「幼児保育制度の発展と保育者養成」をテーマとして先行研究リスト及び重要と思われる文献の解題を作成する作業に取り組んでいる。又,合わせて年表を作成する作業に取り組んでいるが,これらの作業は,第1段階の作業を平成5年1〜3月に一応終え,更に第2段階の作業に入る予定である。既に第1段階作業のものは成果が集まってきている。最終的な成果を(平成6年3月に終了予定)論文集に含めて,公刊の予定である。各国の近代幼児保育史について近年の研究成果や新しく発掘された資料も含めた形で整理されたものがないことや,特に保育者養成史というテーマでまとめられたものがないことから,公刊する必要性が作業を進める中で益々感じられているように思われる。 (3)上記の作業と並行して,論文作成の作業に取り組んでいる。その一部は裏面IIに書いたように公表されているが,多くは平成5年度に東京で開催される研究会(7/24に決定)及び日本保育学会,日本教育史学会,ぺスタロッチ-フレーベル学会等の学会で発表される予定である。又(2)に書いたように,平成6年度に「幼児保育制度の発展と保育者養成」をテーマとする論文集を公刊する予定である。保育者養成及びその歴史研究に貢献できる成果を出すよう努力を傾注していきたい。
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