研究課題/領域番号 |
04301029
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
無藤 隆 お茶の水女子大学, 生活科学部, 助教授 (40111562)
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研究分担者 |
藤崎 春代 帝京大学, 文学部, 助教授 (00199308)
藤崎 眞知代 群馬大学, 教育学部, 助教授 (90156852)
田代 和美 お茶の水女子大学, 生活科学部, 講師 (80227074)
柴坂 寿子 お茶の水女子大学, 生活科学部, 構師 (50221297)
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キーワード | 幼稚園 / 小学校 / 環境 / 活動 / 生活科 |
研究概要 |
幼稚園の境環については、まず幼稚園の保育室内に備え付けられている物(机や引出し等)、遊具(箱積木、乗り物、本等)の配置とこれらの物の日常保育での活用状況について検討した。その結果、個々による製作が盛んで、そ磨に対する保育者の援助が多い幼稚園では。パイプ材料棚の活用が多いことが明らかになった。また年齢を問わずに活用される物や遊具(つい立て・店用台・箱積木・ござ等)と年齢によって活用度が異なる物や遊具(年少児はBブロック・車、年長児は楽器・ピアノ)があることなどが示された。さらに保育者・子どもともに活用度の低いもの(プレーヤー・レコード入れ)があり、然置の改善の必要が示唆された。 また誰でもが自由に遊べる遊戯室の利用状況を観察によって調査した結果、クラスの部屋から遊戯室への空間的アクセスのしやすさが、遊戯室の利用度に強く影響することが示された。また遊戯室の遊具の活用は、全般に年少児は少なく、年長になるに連れて多くなることおよび年齢によって活用される遊具が異なることがわかった。さらに保育室および園庭またはその間の廊下や出入口など様々な場所を幼児が用いていることが分かった。物は多様な使われ方をし、その使われ方は子どもの心理状態のあり方と関連し、また本物の活動や本物の対象が特に子どもとの関わりが深いように思われた。 小学校の生活科の授業参観においては、特にひとつの学校の1年生の3クラス之授業を毎周観察した。そこから、子どもが継続的にあるいは繰り返しかかわる場所の重要性が示唆された。校内の動植物や校外の野原・畑・公園など、自然の季節や成長に伴っての変化に気付いていく様子が見られた。また特に近隣の老人などが、その場所との関連で世話をしてくれると、そこに親しい関係の発展が見られた。
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