研究課題
総合研究(A)
1.CD-ROMによる日本荘園データベースの検索・表示システムの開発(1)検索結果の地図上への表示:「日本荘園データベース」には、荘園の所在地を現在の市町村に比定した「参考市町村」の項があり、自治体コードを記載している。これを利用して検索結果を、(1)県別に数値で日本地図に表示、(2)日本全国を八つの地域に分け、荘・保・牧など荘園の種別を色分けしてその位置をドットで示す、の二つの方法によって地図上に表示することが可能となった。(2)画像情報の収録:代表的な荘園絵図を持つ20の荘園について、荘園絵図のカラー写真・絵図のトレース図・比定形の五万分一地形図の三種を入力し、表示できるようにした。細部を見やすくするため、それぞれについて全体と4分割の五つの画面を用意し、選択できるようにした。また検索の際には、荘園名に「絵」のマークを付して表示した。以上の作業によって、文字情報だけであった「日本荘園データベース」を、CD-ROMを利用することでマルチメディア的なデータベースとすることができた。また、荘園と文献の二つの独立したデータベースからなり、パソコン上では同時には使えなかった同データベースを、個人のパソコン上でも荘園コードを介して相互乗り入れする形で同時に稼働できるようになったこともCD-ROM版の大きなメリットである。2.「日本荘園データベース」の修正と補充国立歴史民俗博物館で製作した同データベースについて、修正と補充を行った。その結果、荘園については約8900件、文献については約3900件となり、質・量共に完成度の高いデータベースとすることができた。
すべて その他
すべて 文献書誌 (12件)