研究課題/領域番号 |
04301061
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤田 久一 東京大学, 法学部, 教授 (70067619)
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研究分担者 |
薬師寺 公夫 立命館大学, 法学部, 助教授 (50144613)
田中 則夫 龍谷大学, 法学部, 教授
五十嵐 正博 金沢大学, 法学部, 教授
位田 隆一 東京大学, 法学部, 教授
東 泰介 大阪外国語大学, 教授
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キーワード | 条約 / 条約法 / 当事国 / 署名 / 批准 / 加入 / 違反 / 無効 |
研究概要 |
本年度は、国際社会を規律する基本文書ともいえるウィーン条約法条約(85カ条と付属書)の逐条研究を進めるため、各研究分担者がそれぞれ担当する条文を第1次資料その他関連文献に基づいて調査・研究した。それと平行して、適宜研究会を開催し、各分担者が1カ条づつ報告し、全員で討論する形で研究を行った。これまでに研究会で検討した事項(条文)にはつぎのものが含まれる。条約と第三国(38条)、多数国間条約を一部の当事国のみにおいて修正する合意(41条)、条約又は当事国の同意に基づく条約の修了又は条約からの脱退(54条)、条約違反の結果としての条約の修了又は運用停止(60条)、後発的履行不能(61条)、外交関係断絶と条約(63条・74条)、最終規定(81-85条)。これまでの検討の結果、条約法条約の効力発生後の条約締結に関する国家実行の調査・検討が重要であり、かつ、そのための資料収集が困難であることが判明した。 来年度は、残りの条文について各分担者がさらに調査・研究を行い、研究会での報告をへて、その結果を報告書にまとめ、近い将来「条約法条約逐条コンメンタール」を完成させるための基礎的研究を終える予定である。
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