研究課題/領域番号 |
04301068
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研究機関 | 国際大学 |
研究代表者 |
細谷 千博 国際大学, 大学院国際関係学研究科, 教授 (60017564)
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研究分担者 |
山本 満 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (90083485)
宮里 政玄 国際大学, 大学院国際関係学研究科, 教授 (30044811)
長尾 悟 国際大学, 助教授 (20189103)
佐藤 英夫 筑波大学, 国際関係学類, 教授 (50154084)
石井 修 一橋大学, 法学部, 教授 (60116530)
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キーワード | 日米パートナーシップ / 冷戦後国際政治秩序 / エスニシティー / 安全保障 / 日米経済関係 / 国際経済体制 / 日本外交 / アメリカ外交 |
研究概要 |
研究実施計画に基づき、本年度は国内及び国外の重要文献と資料を収集し、従来の研究業績を批判的に検討しつつ、各研究担当者の設定した研究課題に従って、作業を行った。今年度は、研究打ち合わせを含めて、七回の研究会を開催し、参加者間での討議によって各自の研究の進展を試みた。まず第一回研究会では、各研究者が各自の研究課題を設定するうえで、他の参加者からの意見を参照し、それぞれの研究課題の確定を試みた。次に、第二回研究会では、佐々木卓也氏が、「戦後日米パートナーシップの歴史的変遷」として、戦後日米関係の特質の変遷についてその歴史的特徴を分析した。第三回研究会では、五十嵐武士氏が、「アメリカ政治のゆくえ」と題して、アメリカ大統領選挙の政治的力学について昨年の大統領選挙を題材として報告した。第四回研究会では、丸山直起氏が、日米関係におけるアメリカのユダヤ人の役割について、歴史的に分析を試み、「ヤコブ・シフの日本訪問」と題する報告を行った。第五回研究会では、石井修氏が、戦後日米関係に関する歴史的研究として、「岸政権とアメリカ」と題し、最新の史料を用いた分析を報告した。また、第六回研究会では野林健氏が日米鉄鋼問題についての最近の動向について、アメリカ鉄鋼業界のリストラクチャリングの展開にふれつつ報告した。第七回研究会では、長尾悟氏が、ウルグアイ・ラウンド農業交渉におけるアメリカの交渉戦略について報告した。以上のように、今年度は、これらの研究会を通じて、日米パートナーシップの政治的側面について歴史的かつ理論的に検討し、また、日米関係における社会的側面と経済的側面についても検討した。次年度は、これらの実績にさらに安全保障面についての検討をくわえ、研究の深化と総合化を図る予定である。
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