• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 実績報告書

戦後日本における貧困、生活問題に関する社会調査の諸潮流についての比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 04301074
研究機関中央大学

研究代表者

江口 英一  中央大学, 名誉教授 (30096086)

研究分担者 川上 昌子  淑徳大学, 社会福祉学部, 教授 (50095402)
浜岡 政好  仏教大学, 社会学部, 教授 (80066422)
大須 眞治  中央大学, 経済学部, 教授 (20055221)
島崎 晴哉  中央大学, 経済学部, 教授 (50054995)
豊田 尚  中央大学, 名誉教授 (70054947)
キーワード社会調査 / 社会階層 / 階級分析 / 階級構成 / 貧困研究 / 失業対策事業 / ナショナルミニマム / 動労組合調査
研究概要

本調査研究の目的は、戦後日本における社会調査の流れを大きく整理し、それぞれの流れが貧困研究とどのようにかかわり、労働運動との位置関係がどのようなものであったかを分析し、社会調査のあるべき姿について究明することであった。
昨年度は総評調査部の調査、島崎稔氏、布施鉄治氏、鎌田とし子氏の調査、労働科学研究所、九州産労の調査等について関連者からききとり調査を行なうとともに調査に関連する資料の収集を行なった。
本年度は失対(失業対策事業)労働者の労働と生活の実態調査を中心に、失対労働者が中心的に組織している労働組合である全日自労建設農林一般労働組合の運動の流れや、失業対策事業の推移等との関連について検討を行なってきた。
そのなかで失対労働者の性格がどのようなものであるかをめぐって東大社会科学研究所の社会調査の流れ、九州産労の社会調査の流れ、そして江口社会調査の流れ等で性格づけが異なったものとなっていることが判明した。そうした性格づけの相違がそれぞれの社会調査の流れが行なう失業対策事業やそれをめぐる労働運動に対する評価のちがいを、または政策的な提言のちがいを生みだしている。こうしたちがいをもたらした原因は一体どこにあるのか、それぞれの社会調査の問題意識、課題を設定、調査の手法等を比較し、それぞれの調査が社会的に与えた影響の意味を考察し、それぞれの社会調査の持つ長所と短所を解明し、あるべき社会調査について議論を深め調査報告として結実される作業を行なってきた。

URL: 

公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi