研究課題/領域番号 |
04301083
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研究機関 | 西東京科学大学 |
研究代表者 |
小林 靖雄 西東京科学大学, 理工学部, 教授 (00016213)
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研究分担者 |
高城 寛 大阪経済大学, 経営学部, 教授 (80066810)
古川 浩一 東京工業大学, 工学部, 教授 (20016455)
村上 敦 神戸大学, 大学院国際協力研究科, 教授 (40030663)
港 徹雄 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (50146304)
小川 英次 名古屋大学, 大学院国際開発研究科, 教授 (00022450)
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キーワード | 経営資源のグローバル化 / 現地地域社会との融合 / 現地研究開発活動 / 国産化学 / 現地部品調達率 / 合弁企業 / 技術協力 |
研究概要 |
本年度は、東京で研究会を3回、岡山県の自動車及び部品企業の実態調査を1回、計4回の会合をもった。ただし研究会でも、第1回(平成4年7月)に日本天気(株)本社で電機工業の海外事業につき聞取り調査を行い、第2回(平成4年11月)1:トヨタ自動車タイ工場の経営について.元社長から詳細な報告をうけた。これらの実態調査は本研究上極めて有効であり、今後も続けたい。本年度に明らかになった点は、次の通りである。 1.電機工業(通信線・コンピュータ・電子デバイス等)では、世界各地に生産工場をもち、資材・部品の調達、金融、情報の相互融通によるグローバル化が効果をあげているが、特にアメリカにおいて、良質な労働力の確保と技術教育、現地社会との融合、研究開発活動が重要である。 2.自動車工業では、アジア地域とアメリカでの現地生産の問題がとりあげられた。アジア地域では、特に国産化率として現地部品調達率の問題がとり上げられ、これを高めるために、現地部品メーカーの技術レベル・アップと人材育成が重要である。アメリカについては、特に三菱自動車工業(株)のイリノイ州への進出工場に対して、岡山県水島地区の団地企業16社が、現地に共同出費の部品企業を創設し、協力している点が注目される。なおアジア地域のタイにおいても、同様の部品企業をもっている。他にも、アジア地域に多くの部品企業が、現地資本との合弁企業、または技術協力の形で進出している。 3.それら進出企業と製企業との協力関係、技術レベル・アップの問題、現地企業の財務管理、労務管理の問題について、本年度はごく一部の研究分担者が中間報告を行ったが、今後積極的に各分担テーマを研究発表し、それらを総合化して当初の目的達成に努力する予定である。
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