研究課題/領域番号 |
04301083
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
商学・経営学
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研究機関 | 西東京科学大学 |
研究代表者 |
小林 靖雄 西東京科学大学, 理工学部, 教授 (00016213)
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研究分担者 |
高城 寛 大阪経済大学, 経営学部, 教授 (80066810)
古川 浩一 東京工業大学, 工学部, 教授 (20016455)
村上 敦 神戸大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (40030663)
港 徹雄 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (50146304)
小川 英次 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (00022450)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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キーワード | グローバル・マネジメント / 多国籍化 / 国際経営 / 日本的経営 / 現地部品調達率 / ジャスト・イン・タイム方式 |
研究概要 |
1.電機工業の海外生産と経営。 (1)グローバル・マネジメントの進展 多くの電機工業では、欧州,北米・中南米,アジア・オセアニアといった地域区分により、かつそれぞれの事業分野(製品別)ごとに、資材・部品の調達や製品販売等について地域間のネット・ワークを形成し、相互に補完しつつ全体の利益を向上させる体制をつくりつつある。それは日本企業がたんなる多国籍化からグローバル・マネジメントへ進展しつつあることを示している。なお現地の関連大企業との連携(アライアンス)も多くはかられている。 (2)労働力の確保と日本的経営 アセアン地域では低廉豊富かつ良質な労働力を活用し、また先進工業国でも地方の余剩労働力を雇用し、地域社会への貢献を果している。その際可能な限り現地従業員に経営参加をさせ、また教育訓練に意を用い、抵抗をさけながら日本的生産管理(JIT等)に順応させている。ただ労働組合,労使関係の相違については、今後十分に注意する必要があることが分かった。 2.自動車工業の海外生産と経営 自動車工業では、海外生産の歴史が電機工業に比べて浅いため、経営国際化の程度はやや低い。しかも北米とアジア地域とでは海外進出の目的も問題点も相違する。すなわちアジア地域では、低廉豊富な労働力の活用と将来の市場確保が目的であるが、技術水準の低さのため現地での部品調達には苦労している。他方北米地域では、円高による輸出代替のいみが大きく、かつ強力なビッグ・スリ-との競争があり、しかも現地部品調達率の引上げが強く要望されている。なお日本の中小部品メーカーの集団的進出も注目される。
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