研究分担者 |
濱本 泰 大阪経済大学, 経営学部, 教授 (90066803)
榊原 茂樹 神戸大学, 経営学部, 教授 (10030719)
森 昭夫 姫路独協大学, 経済情報学部, 教授 (30030703)
生駒 道弘 近畿大学, 商経学部, 教授 (10031840)
後藤 幸男 追手門学院大学, 経済学部, 教授 (50047445)
|
研究概要 |
我々の研究は,平成4年,5年にわたって,国際化社会における企業が,世界市場の変化,金融・資本市場の国際化等々の企業環境の激変の中でどのような財務行動を取っているかを理論的実証的に研究しようとするものであるが,平成4年度は,基礎的研究に主力を置いた。そのために,文献・資料上の研究と実際の企業における現場の状況の研究とを同時並行的に行った。資料上の研究としては,企業の有値証券報告書を用いて個別企業の経営状況を把握し,さらに,コンピュータを用いての資料分析を行った。また,ここ1・2年の日本経済新聞掲載記事を経営事業戦略,財務戦略,金融・資本市場状況等の分野で資料整理し,コンピュータによるデータ作成を行った。文献的には,世界経済の変動,金融・資本市場の変化動向を示す専門雑誌により企業環境変化の実情を把握し,理論的にも内外の専門的財務関係雑誌により最新の財務理論の動向の把握に努めた。これらの研究成果は各分担者による発表によって全体的に討議した。 また,文献・資料による研究だけではなく,実際に企業の本社,工場の現場を訪問し当該関係者から企業現場における経営計画,財務計画の実情の聴取に努めた。当初は企業本社訪問を考えたが,工場の現場を知らなければ計画の実情は把握できないことから,我々は,工場と本社の両方を訪問する方式を取った。工場現場を見て,現在の生産技術の進展状況,コンピューた制御システムの活用状況,それに対する企業の対応方法の具体的姿を実感した。これからの生産技術の進展・設備投資の巨額化に伴う資金調達の方法・戦略については本社において事情聴取した。さの際、国際的競争下での企業環境が個別に異なる様子や,国際的事業戦略,国際的財務戦略もそ 目下,訪問した企業の分析を急いでいるところであるが,今後,平成5年度の研究と合わせて,現実分析と文献的・資料的分析とを充実してゆきたい。
|