太陽面爆発と太陽活動現象の研究

1994 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 04302012
• 研究機関: 東京理科大学
• 研究代表者: 内田 豊 東京理科大学, 理学部, 教授 (90012814)
• 研究分担者: 牧島 一夫 東京大学, 理学部, 助教授 (20126163) ; 牧田 貢 京都大学, 理学部, 教授 (90012806) ; 鰺目 信三 国立天文台, 教授 (50023677) ; 小杉 健郎 国立天文台, 教授 (70107473) ; 平山 淳 国立天文台, 教授 (20012841)
• キーワード: 太陽 / フレア / 太陽活動 / 天体磁場 / 「ようこう」衛星 / 超高温現象 / 高エネルギー粒子 / コロナ

研究概要

本総合研究(A)は、現在この分野で世界の先端を行くX線天文衛星「ようこう」の結果を最大限に活かすため、「ようこう」チームを中心として、関連の地上からの光学観測、電波観測等に携わっている研究者達を糾合して、X線と光、電波の比較等による国内における研究を深め、また国際共同研究をも進めることを目的とした。今年度が3年間の最後の年に当たるが、3年間の活動のサマリ-は改めて研究成果報告書にまとめることとし、ここでは平成6年度の実績について述べる。
まず本研究の目的に沿って、研究者の宇宙研「ようこう」研究センターへの研究連絡について、個々の旅行をサポートし、上記の異なった波長域の研究者の間の研究交流を支援した。同様に若い研究者達が積極的に「ようこう」のオペレーションに参加することを支援した。また春秋の日本天文学会年会のおりには、本総研メンバーおよび関係研究者の集会を持ち、研究情報の交換の機会とした。また本総研の活動の集大成として平成7年2月7-9日には国立天文台において「太陽および恒星の超高温、高エネルギー現象」研究会(参加者約90名、講演数50)を催し、まとめの研究発表を行った。なお、この研究会は5月に我が国で開催される国際研究集会「太陽大気中の磁気動力学現象--恒星電磁活動のプロトタイプ」の準備のための総合研究(B)の研究会との合同研究会として行われた。

研究成果

• [文献書誌] Y.Uchida,et al.: "Injection of heated massinto helix-like structure from active region" Proc.Kofu Symposium “New Look at the Sun". 83-87 (1994)
• [文献書誌] U.Feldman,Y.Uchida,et al.: "Morphology of the Ten Million K Plasma in Solar Flares" Astrophys.J.424. 444-458 (1994)
• [文献書誌] T.Shimizu,Y.Uchida,et al.: "Active Region Transient Brightening with the Yohkoh Soft X-ray Telescope" Astrophys.J.422. 906-911 (1994)
• [文献書誌] Y.Uchida et al.: "Quadruple Magnetic Field in Arcade-type Flares" X-ray Solar Physics from Yohkoh. 161-164 (1994)
• [文献書誌] P.Hicks,Y.Uchida et al.: "Synoptic IPS and Yohkoh Soft X-ray Observations" j.Geophys.Res.(in press). (1994)
• [文献書誌] Y.Uchida: "Magnetodynamical Phenomena in the Corona Observed by Yohkoh" Adv.Space Res.(in press). (1994)
• [文献書誌] Y.Uchida et al.: "X-ray Solar Physics from Yohkoh" Universal Academy Press(Tokyo), 340 (1994)