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1994 年度 実績報告書

測地学におけるGPSの高度利用に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04302019
研究機関東京大学

研究代表者

加藤 照之  東京大学, 地震研究所, 助教授 (80134633)

研究分担者 村田 正秋  科学技術庁, 航空宇宙技術研究所, 室長
仙石 新  海上保安庁水路部, 航法測地課, 調査官
平原 和朗  京都大学, 防災研究所, 助教授 (40165197)
村田 一郎  北海道大学, 地震研究所, 教授 (20012916)
笠原 稔  北海道大学, 理学部, 助教授 (40001846)
キーワードGPS / 干渉測位 / 地殻変動 / 歪場 / 宇宙技術 / 精密暦 / 人工衛星 / コロケーション
研究概要

本年は3年計画の最終年度であるので,研究のとりまとめを中心に作業をすすめた.
1.平成6年5月及び11月にGPS観測を実施し,資料の収集を行った.
2.平成6年10月4日に東京大学地震研究所において運営委員会を開催し,活動方針,「GPS研究会」の開催について討議した.
3.データの解析がすすみ,以下のような成果が得られた.
(1)本研究計画によって取得されたIGSデータを用いて,グローバルなプレート運動を世界で初めて検出することができた.わずか2年間のデータから得られた結果では,プレート内部同士の基線変化はNUVEL-1モデルとよく調和していること,また,プレート境界部では剛体プレートモデルからのずれが検出され,今後のテクトニクス研究にGPSが重要なデータを提供しつつあることが示された.また,この結果,GPSによる基線の解析精度として,最高5x10^<-9>程度が達成されたことが明らかとなった.
(2)日本周辺において取得された資料を解析して,フィリピン海プレートの回転極と回転角速度を算出した.これはGPSデータによる初めてのプレート相対運動の推定である.このような観測を今後続行することにより,日本周辺で発生する地震とプレート運動の関係の解明が期待される.
(3)日本各地におけるGPS観測資料の解析がすすみ,地殻変動を高精度に検出することが可能になった.(例:相模湾,四国,南西諸島...)
4.以上の研究成果を発表するため,平成6年12月15〜16日に東京大学地震研究所において「GPS研究会」を開催した.この際,上記の地殻変動に関する成果ばかりでなく,移動体の精密測位への応用,移動体測位を応用した地震学への応用,海洋研究への応用など様々な新しい試みが発表された.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] M.Murata: "Determination of GPS piecise ephemeris and evaluation of results" Procedimgs of the 19th Intermational Symposium on Space Techndogy. 317-323 (1994)

  • [文献書誌] 木股文昭: "精密暦(C0DE暦,GSI暦)利用によるGPS基線解析の長期再現性の向上" 測地学会誌. 40. 357-366 (1994)

  • [文献書誌] 木股文昭: "異なる衛星配置下におけるGPS干渉測位の短期再現性(その2)" 測地学会誌. 40. 287-290 (1994)

  • [文献書誌] 田部井隆雄(平原和朗): "GPS観測より求めた四国地方南東部の地殻水平変動" 地震. 47. 303-310 (1994)

  • [文献書誌] 辻宏道: "衛星軌道決定と地球重力場" 月刊 地球. 号外No.11. 91-95 (1995)

  • [文献書誌] 金沢輝雄(仙石新): "ERS-1アルチメーターの現状およびデータ解析" 月刊 地球. 184. 591-595 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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