研究分担者 |
井原 透 中央大学, 理工学部, 教授 (80134831)
斎藤 義夫 千葉大学, 工学部, 教授 (00108218)
竹内 芳美 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (50107546)
西脇 信彦 東京農工大学, 工学部, 教授 (90016626)
森脇 俊道 神戸大学, 工学部, 教授 (00031104)
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研究概要 |
平成5年度においては,未来生産環境用自走形Cubicセルの中核要素技術と設計方法論を確立することを目的として,平成4年度の研究成果を基に以下のような要素研究を実施した結果,工学上及び工業上有用な新たな研究成果を得ることができた. (1)セルの加工状態を認識するためのセンサーフュージョンシステムについて詳細に検討した結果,ニューラルネットワーク及び知識ベースを組込んだシステムを開発し,その有用性を実験により明らかにした. (2)セル構造について熱変形抑制構造の観点から検討を行った結果,熱流制御機能を具備した放熱システムから構成される新たなセルの熱変形抑制設計技術を提案し,その妥当性と有用性を実験により確認した. (3)複数の自走形Cubicセル群におけるセル間の結合及び分離のための非接触位置検出システムの構成について検討を行い,具体的なセルの位置決め技術を提案し,その妥当性と有用性を実験により確認した. (4)加工要求からセル群の構成を自動生成する方法を情報工学面から検討し,生産設備情報生成機能をコンピュータ環境に実現し,具体的なセル構成の生成等によりシステムの妥当性と有用性を確認した. (5)生産文化対応形思考モデルについて詳細な検討を行った結果,それに基づく直感形工程設計システム及び機械加工用セルの制御モデルを構築し,種々の具体例を用いてシステムの妥当性を明らかにした. (6)自走形Cubicセルの概念を提示すると共に,それらセル群を基本構成とするフレキシブル生産体制が具備すべき機能を分析し,具体的なセルの構成方法を提示した.更に,具体的な自走形Cubicセルを構築する上で,重要となるコンパクトFMCの設計方法論を提示した.
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