研究課題/領域番号 |
04302029
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
池上 詢 京都大学, 工学部, 教授 (70025914)
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研究分担者 |
水谷 幸夫 大阪大学, 工学部, 教授 (80028993)
松下 秀鶴 静岡県立大学, 生活健康科学研究科, 教授 (30124407)
高城 敏美 大阪大学, 工学部, 教授 (40029096)
大竹 一友 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (80016427)
荒井 弘通 九州大学, 総合理工学研究科, 教授 (10011024)
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キーワード | 環境保全 / 燃焼制御 / 燃焼プロセス / 有害物質発生機構 / 低汚染化燃焼システム / 高効率燃焼システム / アクティブ制御 / 燃焼流体力学 |
研究概要 |
本研究では、環境汚染物質の排出低減のための燃焼制御とその基本になる燃焼構造および環境汚染物質発生過程を、エネルギー資源の有効利用をも考慮し、あわせて総合的かつ多角的に調査・検討し、環境保全のための燃焼制御システムのあり方を明確にすることを目標とする。 本年度は、昨年度に引き続き各役割分担テーマについての研究・調査、およびそれぞれの現有設備の活用による実験研究を進めるとともに、2回の研究会を実施して各研究分野の国内外の動向、現状と問題点について検討した。とくに、このうちの1回は燃焼シンポジウムのワークショップにおいて特定の課題についての話題提供を行ったものであり、この研究分野に関係する国内の多くの研究者を交えて、今後の方向を模索した。分担課題の主な研究成果としては、石炭の燃焼に関して微粉炭、流動層燃焼におけるNO、N2Oおよび微粒子生成機構の解明と防除、プラズマおよびスワールによる燃焼促進、高温燃焼触媒の開発とNO_x低減、火花点火機関の希薄燃焼、ディーゼル微粒子の生成機構解明、予混合噴霧火炎における群燃焼の遷移過程、発癌性PAHの定量分析、乱流拡散燃焼および非定常噴霧燃焼の数値解析、反応性乱流の直接数値計算等において得られた多くの知見である。 また、研究会においてはこれらの研究ならびに研究動向の調査に基づいて、とくに化学反応機構の問題点、都市ゴミの焼却溶融の問題点、燃焼生成微粒子とその健康影響、触媒とその問題点、非定常燃焼の低エミッション化とその問題点について検討し、将来の進展の方向を模索した。 さらに、燃焼排気物による環境汚染の進行状況および当該関連分野における研究動向に鑑みて、多様な燃焼システムに対する機能性燃焼とその高度化を総合的に推進する必要があると考え、平成7年度発足重点領域研究のための領域設定を策定した。
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