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1992 年度 実績報告書

人間-機械際同のための環境理解に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04302032
研究機関京都大学

研究代表者

池田 克夫  京都大学, 工学部, 教授 (30026009)

研究分担者 豊田 順一  大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (00029456)
谷口 倫一郎  九州大学大学院, 総合理工学研究科, 助教授 (20136550)
鳥脇 純一郎  名古屋大学, 工学部, 教授 (30023138)
松山 隆司  岡山大学, 工学部, 教授 (10109035)
広瀬 通孝  東京大学, 工学部, 助教授 (40156716)
キーワード人間と機械との相互作用 / 人の能力の拡大 / 知的行動の支援 / 環境の理解 / 知能情報メディア / 深層構造 / インタフェース / 環境制御のモデル
研究概要

本研究は、人間と機械との相互作用の過程を通して、人の能力を拡大させ、知的行動を支援するために、機械における環境の理解について研究することを目的としている。今年度は、二回の研究会を開催して全員で討議し、さらに電子メールにより、グループで、随時議論を行った。
その結果、まず現存の計算機を単なる情報処理機械として認識するのではなく、メディアそのものであること、すなわち知能情報メディアとして位置づけることが適当であるとの結論を得た。そして、真の知能メディアの構築について、次の四つの課題を今後一層検討することとした。1.知能情報メディアの基本構造 図形、画像、音声等、情報伝達の手段として使われるものは、本来、伝達すべき情報の深層構造から、各種のメディアに適切な形として表層に現れたものである。したがって、深層構造から表層構造に至る統一的なモデル化と、その情報構造の明確な杷握が必要である。2.知能情報メディアによる人間-機械インタフェースの改善 知能情報メディアは、知的訓練を受けた専門家のみではなく、計算機という機械についてあまり知らない一般の人にとっても馴染みやすい、人に優しいインタフェースの実現が求められる。人の機械がそれぞれ効率的に機能するための役割分担、インタフェースのあるべき姿を明らかにする。3.知能メディアによる人の知的機能の支援と拡大 人の視覚、聴覚、感覚、思考等の知的機能を、知的情報メディアにより支援し、時間や空間などの物理的制約を越えて拡大することを目指す。4.知能情報メディアの相互関係の理解 知能情報メディアは、人からの働きかけに応じて情報を菅動的に処理するだけでなく、環境に応じて、より一層能動的に行動する。環境に鉄してどのような操作を加えるかは、目的、相手の知的能力、機械の環境制御能力等に依存するため、環境制御のモデルを確立することが重要である。

  • 研究成果

    (12件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (12件)

  • [文献書誌] 池田 克夫: "人間にせまる知的情報処理ーその課題と展望ー" 第6回[大学と科学]公開シンポジウム. F. 190-198 (1992)

  • [文献書誌] 広瀬 通孝: "人工現実感の教育応用" 計測自動制御学会誌「計測と制御」. 31. 1218-1223 (1992)

  • [文献書誌] 松山 隆司: "分散協調処理による画像理解" 計測自動制御学誌「計測と制御」. 31. 1149-1154 (1992)

  • [文献書誌] 鳥脇 純一郎: "画像処理ー総論ー" テレビジョン学会誌. 46. 1386-1392 (1992)

  • [文献書誌] Rin-ichiro Taniguchi: "A Distreduted-Memory Multi-Thread Multiprocessor Architecture for Computer Vision and Image Processing;Optimized Version of AMP" Proc.of 26th Hawaii Int. Conf.on System Science. 1. 151-160 (1993)

  • [文献書誌] 柏原 昭博: "説明による対象理解支援のための学習環境について" 電子情報通信学会論文誌. J75. 286-295 (1992)

  • [文献書誌] SUMI: "Human Face Analysis based on Distributed 2D Appearance Models" Proc.IAPR Workshop on Machine Vision Applications. 469-472 (1992)

  • [文献書誌] 中川 聖一: "固定長セグメシトの統計量を用いたHMMによる音節認識" 電子情報通信学会論文誌. 74. 1174-1183 (1992)

  • [文献書誌] Yasuhisa Niimi: "How Might One Confortably Converse with a Machine?" IEICE Trans.Inf.&Syst.E76. 9-16 (1993)

  • [文献書誌] 石岡 宏二: "複数の自律移動ロボットによる地図生成システムMarShaの設計と実装" ロボティクス・メカトロニクス講演論文集. A. 85-90 (1992)

  • [文献書誌] 有木 康雄: "HMMを用いた英護の音素認識における継続時間長の効果" 電子情報通信学会論文誌. 75. 1993-2001 (1992)

  • [文献書誌] 楊 林: "分散型電子メール宛先情報探索における平均探索長の評価" 情報処理学会論文誌. 33. 1431-1436 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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