研究課題/領域番号 |
04302034
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
板垣 浩 横浜国立大学, 工学部, 教授 (10017882)
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研究分担者 |
森下 信 横浜国立大学, 工学部, 助教授 (80166404)
藤本 由紀夫 広島大学, 工学部, 助教授 (60136140)
石川 浩 香川大学, 経済学部, 教授 (60026200)
宮田 隆司 名古屋大学, 工学部, 教授 (20023228)
飯田 國広 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (10010737)
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キーワード | 疲労亀裂 / 信頼性 / ベイジアン / 破壊特性 |
研究概要 |
本年度は、研究期間2年の初年度で、疲労亀裂群を考慮した構造信頼性解析法についての研究成果を各分担研究項目毎にまとめると以下のようになる。 (1)疲労亀裂群の非破壊検査を考慮したベイジアン信頼性解析 疲労亀裂劣化構造物の検査計画立案法について検討した。まず、すでに提案している遂次コストミニマム法の実構造部材群への適用性をみるため、角廻し溶接継手に生じる疲労損傷を対象に計画立案した。その結果、遂次コストミニマム法は、解析に含まれるパラメータやコスト項目の内容を決定できれば、実構造部材に適用可能なことを示した。 (2)疲労亀裂伝播の確率モデルの検討 いままでに得られている鋼材の疲労亀裂伝播試験の結果を基に、伝播速度の統計的変動をパリス則のパラメータにどのように影響するかについて検討した。 (3)疲労亀裂伝播の統計的変動に関する実験的研究 小型試験片を用いた疲労亀裂伝播試験で得られる伝播速度の試験片間の変動の特性を調べるため、大型試験片を用いた実験を行った。その結果、材質の変動と思われる特性値(緩やかな変動)を観測を観測できた。 (4)破壊特性の確率論的研究 本年度は、多層溶接継手にみられる局所脆化域(LBZ)の主因となっている島状マルテンサイトについて、その寸歩、体積率、分布が破壊靭性及びその確率分布に及ぼす影響について調査した。
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