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1993 年度 実績報告書

リサイクル木質資源の適正化技術に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04302057
研究機関東京大学

研究代表者

有馬 孝礼  東京大学, 農学部, 助教授 (10144057)

研究分担者 白石 信夫  京都大学, 農学部, 教授 (70026508)
吉岡 まり子  京都大学, 農学部, 助手 (30220594)
今村 祐嗣  京都大学, 木質科学研究所, 助教授 (70151686)
中村 昇  東京大学, 農学部, 助手 (30180384)
信田 聡  東京大学, 農学部, 助手 (00201541)
キーワード解体チップ / 配向性ボード / 多段階炭化 / 建築解体現場 / 土壌改良 / 林地残材 / 生分解性 / 可溶化木材
研究概要

木材工業の領域では多段階(カスケード)型利用が歩止まりの向上、原料の確保という面と廃棄物を生じさせないという面から当然のこととして行われてきた。しかし、建築解体現場や建築土木現場で発生した木材、あるいは不用になった家具などのように、都市から排出される木材が廃棄物になる状況が生じつつあり、異物の生態系への拡散防止や地球環境保全におけるCO_2の発生抑制のための総合的な整備が重要になっている。
(1)解体材の機械的処理とチップ利用技術として粉砕、圧延などの処理法と他材料の混合したときのチップ化やボード製造と品質を検討した。解体チップは原料として劣ることはないことを認めた。また、ボード工場における使用実態を明らかにした。
(2)解体材をコアにした配向性ボードを作成し、その材質を調べ表層の十分な配向効果を確認した。これらの結果は合板代替の構造用パネルの可能性を示唆した。
(3)防腐剤、難燃薬剤の回収処理を明らかにして、それを再利用した材料の製造、品質を検討した。
(4)短時間炭化処理された材の保存特性と収縮、吸水、保水性を検証し、新素材への再利用を検討した。とくに土壌改良、多段階炭化による機能付与が注目された。各種植物の発芽、生育への炭混入の効果を検証した。
(5)林地残材のリサイクルとして安定的に林地に戻す方法として、腐朽したカステラ材の炭化し、散布しその効果を観察継続中である。
(6)可溶化木材のポリウレタンフオームを形成し、生分解性、光崩壊性からその環境適合性を確認した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 有馬孝礼: "木材学会分科会報告 木造住宅の解体・廃棄とカスケード型利用" 日本木材学会, (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2018-02-02  

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