研究分担者 |
吉川 敦 九州大学, 工学部, 教授 (80001866)
森本 光生 上智大学, 理工学部, 教授 (80053677)
寺田 分行 早稲田大学, 理工学部, 教授 (30063324)
一松 信 東京電機大学, 理工学部, 教授 (10027378)
藤田 宏 明治大学, 理工学部, 教授 (80011427)
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研究概要 |
次の見地に立って、いろいろなソフトウェアの開発、利用をすすめた。 (1)従来の教育で、やりたくても、そこまではとてもできない、というようなことを実行する。 (2)生徒の知識範囲の中で、めざましい事柄を見せて、数学への興味、関心を高める。 (3)既存の教材を発展的に扱い、さらに上の学習への期待感をもたせる。 従来は、コンピュータの教育利用というと、CAIコースをめざしたものであるが、最近では、むしろ単品の発展教材が歓迎される。また、UBASIC,MATHEMATICA,MAPLE,DERIVE,REDUCEなどに加えて、GRAPES,関数ラボ、GroBlock等日本で開発された、汎用の数学用ソフトウェアも多数でてきた。これらの比較、検討もこの研究の主題としたところである。ただし、これらの高級ソフトウェアは、最近のハードウェアの発展に伴ってハードウェアに対する要求が大きく、また中には高価なものもあり、直ちに利用可能ではない。やはり教育の場でどこでも使えるのは、BASIC等のプログラムでつくられたものである。教育の現場で作られたソフトウェアの中には、非常にすばらしいものもある。これらを含めて、教育現場の指導も心掛けたところであり、今後もこれは重要なことであろう。 コンピュータの機能の中で特に注目するのは、グラフィック機能である。従来、教育の場では、実現困難であった図をいろいろ実現できる。また、動画として見せることにより、現実感を与えることができる。ただし、数学の目的のためとして、ビデオなどとの連動は考えなかった。
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