• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1992 年度 実績報告書

有用糸状菌の多面的機能の利用をめざした遺伝・生化学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 04303008
研究機関名古屋大学

研究代表者

塚越 規弘  名古屋大学, 農学部, 教授 (50115599)

研究分担者 清水 昌  京都大学, 農学部, 教授 (70093250)
熊谷 英彦  京都大学, 農学部, 教授 (70027192)
魚住 武司  東京大学, 農学部, 教授 (40011978)
高木 正道  東京大学, 農学部, 教授 (50018339)
別府 輝彦  東京大学, 農学部, 教授 (80011873)
キーワードカルボキシペプチダーゼ / チトクロームP-450 / キチン合成・分解酵素 / タカアミラーゼA
研究概要

麹菌に代表される糸状菌は我国における醗酵工業の基盤となった極めて重要な真核微生物群を形成している。糸状菌を宿主とした遺伝子操作技術の発達に伴い、糸状菌で重要な機能を担っている様々な酵素遺伝子の単離並びに遺伝子構造の解析がなされている。一方、糸状菌に特徴的に備わっている色々な生理活性に関しても遺伝子レベルで解明されつつある。これまでに蓄積されている応用微生物学的成果を分子生物学的により高度に展開させて新しい糸状菌の利用方法を開発できると期待されている。本研究においては、糸状菌に関して遺伝、生化学的な観点から総合的な解析を行い、多様な糸収菌の特性を遺伝子レベルで明らかにして糸状菌の新規な利用方法を開拓する事を目的にしている。
本研究は大きく三分野から構成されている。1)有用酵素群の遺伝、生化学的解析、2)それら有用酵素群の遺伝子解析、及び3)遺伝子発現制御機構の解明である。当初の計画通り有用酵素に関する総合的な解析、特に遺伝、生化学的解析を順調に発展させてきており次ぎのような成果を挙げる事に成功した。
Absidiaの生産するセリンカルボキシペプチダーゼは原核生物に存在せず、真核生物特有の酵素であり。様々なタンパク質のカルボキシ末端からのアミノ酸配列決定用酵素として注目される。また、Fusarium oxysporumに備わるチトクロームP450遺伝子を解析した結果、本遺伝子は真核生物由来にもかかわらず、むしろ細菌に備わるチトクロームP450遺伝子群に類似しており、環境浄化にも応用可能な事を示した。
遺伝子発現制御に関する解析としてキチン合成、分解酵素遺伝子を単離して遺伝子の構造解析を行った。また、タカアミラーゼA遺伝子についてはプロモーター領域に存在するシス配列を特定すると共に核タンパク質中にシス配列を認識して結合するトランス因子が存在する事を明らかにした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] O.Nagata 等: "Aspergillus nidulans nuclean proteins bind to a CCAAT element and the abjaecent upstream seguence in the pramater segion of the stanch inducible taka-amylase A gene" Molecular and General Genetics. (1993)

URL: 

公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi