研究課題/領域番号 |
04304001
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
松田 博嗣 九州大学, 理学部, 名誉教授 (10027336)
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研究分担者 |
伏見 譲 埼玉大学, 工学部, 教授 (80011641)
石井 一成 名古屋大学, 教養部, 教授 (00037285)
山崎 常行 九州大学, 理学部, 教授 (10108649)
舘田 英典 九州大学, 理学部, 助教授 (70216985)
厳佐 庸 九州大学, 理学部, 教授 (70176535)
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キーワード | 変動環境 / 集団遺伝学 / 分子進化 / 中立説 / 適応説 / 突然変異 / 有性生殖 |
研究概要 |
DNAレベルでの分子進化のデータ解析により、同義置替と異義置換とでそのパターンがかなり違うことが判り、特に種間差異と種内変異との比率においてしばしば顕著な差が認められるようになった。これは、置換数の分散と平均との比率とともに、分子進化機構論上大事な問題である。DNAの塩基座位当りの突然変異率が小さいことを利用して簡単化を行うと、変動環境効果の導入によって、定常状態としてこれらを理論的に説明しうることが判った。多型と進化を定常状態として統一的定量的に取り扱おうとした木村太田理論の特長は変動環境効果の導入によって生かされると代表者は考えるが、この当否の検討は、分子レベルの適応進化の種々相と環境変動理論との関連性の追究と相まって、次年度以降の主要課題である。後者については、突然変異率や有性生殖など生物の遺伝機構、アミラーゼ遺伝子やMHC遺伝子など、生物の生存機構の環境適応性が種々の研究分担者に依ってほぼ独立に研究が進められ、2回の全体会議において意見の交換が行われた。 次年度以降はこの分野の実地研究者と理論研究者との具体的共同研究に進展するよう努力したい。
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