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1994 年度 実績報告書

地球温暖化に伴う温帯・北方系樹種の生態遺伝育種に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04304018
研究機関東京大学

研究代表者

井出 雄二  東京大学, 農学部(林), 助教授 (90213024)

研究分担者 小島 克己  東京大学, 農学部, 助手 (80211895)
門松 昌彦  北海道大学, 農学部, 助手 (60158847)
白石 進  九州大学, 農学部, 助教授 (70226314)
河野 昭一  京都大学, 理学部, 教授 (30019244)
佐々木 恵彦  東京大学, 農学部, 教授 (20196158)
キーワードカバノキ属 / カラマツ属 / コナラ属 / トウヒ属 / DNA分析 / アイソザイム分析 / フェノロジー / 地球温暖化
研究概要

温帯・北方系樹種のうち森林帯の優占樹種である、マツ科、カバノキ科、ブナ科の樹木のうち、気候変動に関連して特に影響の大きいと考えられる樹種に関して次の研究を行った。
広く北半球に分布するカバノキ科カバノキ属(Betula)の18種の樹木について、葉緑体DNAのRELP解析を用いて分類学的位置付けを明らかにした。さらに、世界35地域から収集したカバノキ属16種についてフェノロジーを明らかにし、種の分化について考察した。また、ブナ科ブナ属(Fagus)について、西日本におけるブナ集団の遺伝的構造について、アイソザイム分析により明らかにし、西日本のブナ集団と東日本のブナ集団の分化について考察した。ブナ科ナラ属(Quercus)のミズナラ、カシ、モンゴリナラについても、形態およびフェノロジーについて解析しその特徴を明らかにした。また、ミズナラとカシワの雑種についても形態面からの考察を行った。マツ科についてはカラマツ属(Larix)樹種の系統関係をDNAの分析から明らかにするとともに、日本国内のカラマツの遺伝子分化についても明らかにした。そのほか、富士山麓に成立するマツ科トウヒ属(Picea)のハリモミ林において、その衰退と更新の状況を調査し、あわせて遺伝構造をアイソザイム分析により明らかにした。
平成6年度には、これまでの研究成果を総括し、対象樹種の、環境変動による生態的、遺伝的変化を予測し、地球温暖化による影響を考察しまとめとした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 門松 昌彦: "中国東北部・北海道東部・本州西部産ナラ類苗にみられた紅葉時期の違い" 日林論. 105. 453-454 (1994)

  • [文献書誌] 木佐貫 博光: "カラマツとグイマツ雑種F1の一年生枝有毛性と枝色の遺伝" 日林論. 105. 329-330 (1994)

  • [文献書誌] H.Kisanuki: "Interspecific relationship of the genus Larix inferred from the RFLPs of chloroplast DNA" J.Jpn.For.Soc.77. 83-85 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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