研究課題/領域番号 |
04304019
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
佐伯 浩 京都大学, 教学部, 教授 (40026498)
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研究分担者 |
岡野 健 東京大学, 農学部, 教授 (30011927)
深澤 和三 北海道大学, 農学部, 教授 (40001408)
駒嶺 穆 東北大学, 理学部, 教授 (90011494)
諸星 紀幸 東京農工大学, 農学部, 教授 (30015078)
岡村 圭造 京都大学, 農学部, 教授 (50026506)
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キーワード | 植物細胞壁 / 木部分化 / セルロース / リグニン / 超微細構造 / 生合成 / 遺伝子 / 化学変換 |
研究概要 |
この研究は、植物、特に樹木の木部細胞壁を構成している「木質」の生成機構から変換の可能性までを追究するもので、次のA〜Eの研究領域を設定し、各課題について研究を進めた。 A.木質生成の分子生物学的研究領域:培養細胞系の木部分化過程における木質化機構(駒嶺)、単細胞培養系における木部分化の分子生物学的研究(福田)、リグニン生合成遺伝子の解析と制御(諸星)、細胞壁におけるシリンギルリグニン生合成を制御する要因(坂井) B.木質細胞壁の生成・堆積機構についての研究領域:急速凍結・免疫電顕法によるリグニン合成酵素の細胞内分布の研究(高部)、セルロースミクロフィブリルの配列と堆積の機構の研究(伊東、佐伯)、細胞壁木化過程のシミュレーション(棚橋) C.木質の生成と機能・物性との関連性の研究領域:セルロースの二次構造・高次構造と細胞壁物性の研究(岡野)、木質の機能・物性とその発現機構、特に樹木の成長応力発生機構の研究(奥山) D.木質の不均一性、多様性の研究領域:リグニンの不均一性を支配する要因、特に二次組織の分化との関連性(福田、福島)、カエデ属、ユーカリ属のS-リグニン、G-リグニン不均一性の種間変動(深澤)木部要素の機能分化とリグニン組成との関連性の研究(藤田)、壁形成とリグニンの化学的不均一性(飯塚)、樹種によるリグニン生成の量的制御機構の相違(寺澤)、植物の種類、系統にみられる木質細胞壁の多様性と遺伝子解析(堤) E.木質の可変・変換性の研究領域:化学的に変換された木質成分の分子構造と高次構造(岡村)、木質の生分解・変換のメカニズム(島田)平成4年度は研究打ち合せ会議で相互の研究の関連性を検討した。研究成果は平成5年度に「研究成果報告書」としてとりまとめる。
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