研究課題/領域番号 |
04304029
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境生理学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
小坂 光男 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (30079983)
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研究分担者 |
奥村 寛 長崎大学, 医学部, 教授 (00073130)
加納 永一 福井医科大学, 医学部, 教授 (70065910)
永坂 鉄夫 金沢大学, 医学部, 教授 (80023646)
入来 正躬 山梨医科大学, 医学部, 教授 (90072967)
黒島 晨汎 旭川医科大学, 医学部, 教授 (90002774)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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キーワード | 温熱感受性 / 温熱耐性 / ニューロ・ペプタイド / サイトカイン / ニューロテンシン / ボンベシン / インターロイキン1αβ / 熱ショック蛋白 |
研究概要 |
本研究課題:生体の温熱感受性の修飾因子に関する細胞から個体までの総合的研究の特色は班員構成にみられ、環境生理学者8名、放射線基礎生物学者3名、分子生物学者2名、および神経生理学者3名から成り、これら各分野の第一人者達が学際的研究を展開している点に求められよう。 結果を総合すると:1.温熱感受性および温熱耐性からみた細胞活性や機能に関する重要な知見が体温調節、発熱、発汗、免疫、内分泌、細胞-分子生物学の各研究レベルで解析報告された。 2.体温調節反応の設定点(set-point)やその反応閾値の修飾因子として多くのニューロ・ペプタイド-例えば、ニューロテンシン、ボンベシン、ニューロ・ペプタイド.Y、カリシトニン-遺伝因子関連ペプタイド(CGRP)-の作用機序が環境生理学によって発表され暑熱寒冷順化機序解明に一助となった。 3.温熱感受性や温熱耐性は上記のニューロペプタイドによって修飾されるのみならず各種のサイトカイン、例えばインターロイキンIL-1αβ、熱ショック蛋白(HSP70,47)や熱ショック蛋白の誘導を抑制するケルセチン(Quercetin)やさらに抗利尿ホルモン(ADH)外因性発熱物質のリポ多糖体(LPS)などによっても修飾を受ける事ががんの温熱療法に関するハイパーサーミア分野や分子生物学分野の研究者から報告され発熱現象のnegative feed back system導入の妥当性を証明できた。
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