研究課題/領域番号 |
04304030
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
日高 弘義 名古屋大学, 医学部, 教授 (80100171)
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研究分担者 |
齋藤 秀哉 北海道大学, 医学部, 教授 (20000929)
戸田 昇 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (50025590)
大塚 正徳 東京医科歯科大学, 医学部, 名誉教授 (60013801)
栗山 欣弥 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (20079734)
遠藤 實 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (50009990)
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キーワード | 創薬基礎科学 / 細胞内情報伝達 / 機能性蛋白質 / 機能探索子 |
研究概要 |
本年度もこの総合研究(A)により、細胞内の情報伝達機構およびその生体内での役割から創薬の基礎に至るまで、幅広い分野で多くの新知見が得られた。ここでの進捗を基礎として、さらに新しい機能探索子の合成やそれを応用した情報系研究の応用が期待される。 1)新しい強心薬OPC‐18790が、心筋細胞をCa感受性を比較的減少させずに調節することが示された。2)NOが血管支配神経による血管平滑筋の調節に与ることを生化学、組織学および生理学的に調べ、新たな治療薬創製への可能性を示した。3)GABA_AおよびGABA_B受容体を介した情報伝達を再構成系や薬理学的アプローチを用いて検討し、GABAがcAMPの減少やCa^<2+>の増加を介してその情報を伝えることを究明した。4)ウシ骨格筋小胞体のCa放出チャンネルのアミノ酸配列を決定し、他のチャンネルとの一次構造の比較を行った。5)セロトニン受容体のサブタイプである5‐HT_3受容体が循環系の反射に関与することを突き止めた。6)エイコサノイドであるPGF2_αとTXA2の細胞内Ca^<2+>動員機構を検討した。また、プロスタグランジン産生を抑制する新しい抗炎症剤の開発の可能性を示した。7)尿中キニナーゼ阻害をねらった新しい抗圧剤となりうることを示した。8)タキキニン依存性神経応答のペプチダーゼ阻害薬による促進を観察した。
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