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1993 年度 実績報告書

農薬の慢性毒性の評価に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04304034
研究機関鹿児島大学

研究代表者

松下 敏夫  鹿児島大学, 医学部, 教授 (10022790)

研究分担者 松島 松翠  日本農村医学研究所, 副所長
木根渕 英雄  高知医科大学, 教授 (90045641)
安藤 満  国立環境研究所, 主任研究員
戸部 満寿夫  日本公定書協会, 主幹研究員
吉田 政雄  農村生活総合センター, 主任研究員
キーワード農薬 / 有機燐殺虫剤 / 慢性毒性 / 慢性中毒 / 遅発性神経毒性 / 吸入毒性 / 皮膚障害 / 疫学調査
研究概要

前年度に引き続き農薬の慢性毒性の評価に関して、下記の分担項目についてデータを集積・検討し、それぞれ興味ある知見を得た。
(1)農薬の曝露状態の評価:8県38地域で得られた農薬散布時の被爆状態調査成績148例について全身付着量を推定し、作目別、身体部位別に評価を行った(吉田)。
(2)動物実験からみた慢性毒性の評価:内外の慢性毒性試験方法の内容を検索し、農薬の慢性毒性評価に関わる動物実験の現状を明らかにした(戸部)。
(3)農薬の吸入毒性の評価:曝露チャンバーを用い、実験動物における農薬の吸入暴露影響を検討した(安藤)。
(4)有機燐の慢性毒性の実験的評価:遅発性神経毒性の試験法に関して基準となる投与方法を検討し、経口投与よりも経皮投与の方が急性毒性を抑えて遅発性神経毒性を強く発現させる優れた方法であることを証明した(木根渕)。
(5)皮膚障害の評価:農業従事者に対する農薬によるパッチテスト成績をまとめ、皮膚反応に及ぼす要因について検討した(松下)。
(6)農薬の慢性毒性の臨床医学的評価:農薬による慢性中毒あるいは慢性的障害と診断された臨床例を内外の文献より収集し、使用農薬、病像、検査所見について解析した。今年度は主として肺障害、血液障害、肝障害、胃腸障害について分析した(松島)。
(7)農薬の慢性毒性の疫学的評価:農薬の健康影響に関する疫学的研究に関して収集した文献のうち代表的なコホート研究5件および患者対照研究3件について、疫学調査方法論の立場から問題点を明らかにした(柳川)。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 松本,理、他: "高感度Amesテストによる都市大気浮遊粒子状物質の変異原性の粒径別分布" 衛生化学. 39. 139-147 (1993)

  • [文献書誌] 安藤,満: "地球温暖化に伴う健康リスク" 環境科学会誌. 6. 413-419 (1993)

  • [文献書誌] H.Kinebuchi,et al.: "Delayed neuropathy caused by arganophosphates in Japanese quails" Proceedings of the international conference on peripherel nerve toxicity. 33-35 (1993)

  • [文献書誌] H.Kinebuchi: "Summary of workshop:Pesticides" Environmental research. 60. 72-73 (1993)

  • [文献書誌] 藤田,委由、他: "栃木県農業従事者の栄養摂取量" 日本衛生学雑誌. 48. 435 (1993)

  • [文献書誌] 松下,敏夫: "慢性農薬中毒研究への提言" 日本農村医学会雑誌. 41. 1142-1148 (1993)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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