研究課題/領域番号 |
04304040
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
小塚 隆弘 大阪大学, 医学部, 教授 (40028478)
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研究分担者 |
西谷 弘 徳島大学, 医学部, 教授 (50117206)
宮坂 和男 北海道大学, 医学部, 教授 (60001939)
金子 昌生 浜松医科大学, 教授 (90107805)
阿部 光幸 京都大学, 医学部, 教授 (00025587)
稲邑 清也 大阪大学, 医療技術短期大学部, 教授 (90203207)
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キーワード | 画像診断 / 臨床有効度 / 読影 / 画像認知 / 医療判断学 / PACS / 診断精度 |
研究概要 |
(1)画像診断における認識と思考の結果が臨床的有効度に強く影響を与えている臨床上のケースの組み合わせを、モダリティとしてCTとMRIを選び、部位・疾患についてデータ収集した。 (2)画像診断の臨床有効度(Efficacy)の測定方法の調査を行い、6層モデルとその実施方法を検討した。 (3)画像診断における認識と思考過程を客観的に記述できるように工夫した調査用ワークシートを作成し、放射線医と主治医側にアンケート調査を行い、全国国立大学13施設よりCTとMRIの診断についてそれぞれ130症例、合計260症例のデータを収集した。 (4)その結果、読影のプロセスでは直感よりも認識と思考の過程のケースが圧倒的に多いなど、その他22項目にわたる所見が得られた。 (5)画像認知に関する最近の研究成果の調査では直感能力の育成による画像診断の精度向上の方が強い事を伺わせられた。研究分担者の中からもそれを支持する討論もあり、直感ののち思考を辿るプロセスについて更に研究を進める事とした。 (6)画像診断のプロセスの中の思考過程のみならず、その成果が、主治医のデシジョンメーキングでの思考に大きく影響を与えることに着目した。画像診断の臨床有効度を医療判断学の最近の研究成果を応用しながら分析する方向を検討した。 (7)PACS(Picture Archiving and Communication System,医用画像の保管管理システム)の臨床有効度における3軸(診断確度、経済性、タイミング)のうちの診断確度について着目して検討を進めることにした。 (8)PACSの臨床有効度は(2)で述べた画像診断の臨床有効度の6層モデルと深く関わりがあることを踏まえて研究を進める。
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