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1993 年度 実績報告書

画像診断における認識・思考過程の分析とそれによる臨床有効度の最大化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04304040
研究機関大阪大学

研究代表者

小塚 隆弘  大阪大学, 医学部, 教授 (40028478)

研究分担者 小西 淳二  京都大学, 医学部, 教授 (70026970)
金子 昌生  浜松医科大学, 教授 (90107805)
前田 知穂  京都府立医科大, 教授 (40079926)
阿部 光幸  京都大学, 医学部, 教授 (00025587)
稲邑 清也  大阪大学, 医学部, 教授 (90203207)
キーワード画像診断 / 医療における意志決定 / テクノロジーアセスメント / 臨床有効性 / 診断精度
研究概要

前年度のアンケート調査に引き続き今年度は詳細な調査を行いより深い解釈を得るとともに前年度のアンケート調査の生データを更に深く分析しなおした。
(1)直感の後に認識・思考というプロセスに集中し主治医と放射線診断医にインタビューを行なった。
(2)画像診断の有効度を最大化するにはどうしたらよいかという問題点を追求するためにあらたに次のような目的の設定を行ない、データ分析を行なった。
(イ)主治医による医療判断に与える影響を測定することにより画像診断の定量的評価を行なう手法をみつける。(ロ)それにより画像診断の有効性を最大化する。
(3)放射線医側の思考が深い程主治医側の思考が大きな影響を受けている事が判った。
(4)放射線医の振舞いと主治医側の意志決定の間の関係のパターンは各病院状況に強く依存する
(5)技術的なエフィカシーの達成度のレベルと放射線医側の診断精度向上への注意力の集中の2つが主治医側の診断上の思考に大切に影響を与えている。
(6)診断レポートが主治医に与える貢献度と画像そのものが主治医に与える貢献度のちがいは,これもまた病院により大きく異なる。
(7)主治医は放射線医からの追加的な情報を有難く評価する。
(8)画像診断の有効性を最大化するには次の事柄が実行されることが効果的である。
(イ)主治医側は診断依頼の目的をできるだけ正確に記載すること,と逆に放射線医側に自分の意志決定に与えた影響の度合をできるだけ正直にかつ定量的に述べること。
(ロ)診断医側は自分の診断の精度についてできるだけ正直にかつ定量的に述べること

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] K.Inamura: "Maximization of the Efficacy of Image Diagnosis" Radiology. 189(P). 413-413 (1993)

  • [文献書誌] K.Inamura: "Technology Assessment of PACS" Computer Assisted Radiology. CAR93. 191-196 (1993)

  • [文献書誌] 稲邑清也: "PACSの研究開発動向と医学放射線物理学者の役割" Jpn J.Med Pys.13. 23-32 (1993)

  • [文献書誌] 稲邑清也: "PACSにおけるメディカルテクノロジーアセスメント-その方法論と具体的進め方-" Med.Imag.Tech. 11. 257-266 (1993)

  • [文献書誌] 梅田徳男: "医用画像・音声診断報告同時ファイリングシステムの検討" 日本医学放射線学会雑誌. 53. 65-73 (1993)

  • [文献書誌] K.Sato: "Technology Assessment of PACS by means of Time Study…" Radiology. 189(P). 412-412 (1993)

  • [文献書誌] K.Inamura: "Computer Assisted Radiology" Springer-Verlag, 836 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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