研究概要 |
2年継続研究の最終年度であり、前年度からの研究課題を推進し,研究の集約に努めると共に,報告書を作成した。おもな内容は、次のとおりである。 1.研究の概要 1)運動・スポーツが感情に及ぼす効果. 運動による爽快感とその規定要因の分析,快適自己ペース走による感情の変化と運動強度の関係,体育授業による感情の変化の分析,などが行なわれ,感情に与える効果が明らかにされた。 2)スポーツが心理的能力に及ぼす効果. 国民体育大会参加選手の心理的競技能力とその関連要因の分析,大学生の過去・現在の体育系クラブ経験が日常生活の心理的対処能力に及ぼす影響が考察され,スポーツによる心理的能力の向上が明らかにされた。 3)生きがい,健康度に及ぼす効果. 世界ベテランズ陸上競技大会参加者を対象とした運動と「生きがい」効果の分析,高齢者の生活行動水準と精神健康度の関係,降圧を目的としたテニス教室の効果,などから運動と生きがいの関係が考察された。 4)自己効力感・自己概念に及ぼす効果 児童・生徒の運動学習が自己効力感に及ぼす影響,体育学部学生の自己概念の変化が考察された。 5)精神の安定・集中に及ぼす効果 大学受験前後のストレスとそれに関連する要因の分析.体温調節機能と運動の関係,運動が精神的作業能力に及ぼす影響が考察された。 2.研究成果報告書の作成 報告書には全部で14編の原著論文を掲載した。
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