• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 研究成果報告書概要

運動・スポーツの心理的効果に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04304054
研究種目

総合研究(A)

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関九州大学

研究代表者

徳永 幹雄  九州大学, 健康科学センター, 教授 (90038464)

研究分担者 山中 寛  鹿児島大学, 教育学部, 助教授 (60182581)
山本 勝昭  福岡大学, 体育学部, 教授 (20090813)
高柳 茂美  九州大学, 健康科学センター, 助手 (80216796)
橋本 公雄  九州大学, 健康科学センター, 助教授 (90106047)
研究期間 (年度) 1992 – 1993
キーワード運動・スポーツ / 心理的効果 / 感情 / 心理的競技能力 / 生きがい / 自己効力感 / 自己概念 / 精神の安定:集中
研究概要

13名の共同研究者によって、運動・スポーツの短期的・長期的効果について総合的研究を行い、次のような結果を得た。
1.感情に及ぼす効果
1)婦人のテニス活動での感情は、激しい運動中に最も高まり、その時の感情は乳酸とはマイナス相関、ACTHやベータ・エンドルフィンではプラス相関がみられた。しかし、運動後はその相関は低くなった。
2)快的自己ペース走による気分の高揚は運動後少なくとも30分継続した。
3)バドミントンの体育授業での感情は授業内容によって異なった。
2.心理的能力に及ぼす効果
1)国体選手は経験年数や大会参加経験によって心理的競技能力が高められていることが明らかにされた。
2)体育系クラブ経験者は、日常生活の心理的対処能力が優れていた。
3.生きがい・健康度に及ぼす効果
1)世界ベテランズ陸上競技大会の参加選手は、「生きがい」意識レベルが高く、幸福な老年期を迎えていることが推察された。
2)身体的活動量が多い高齢者は、精神的健康度も高かった。
3)降圧を目的とした高齢者のテニス教室は「生きがい」にも影響した。
4.自己効力感・自己概念に及ぼす効果
1)体操の授業で学習者の構えが、自己効力感に影響を与えた。
2)児童の水泳プログラムで水泳効力感が高まった。
3)体育学部学生の自己概念は4年間で有意に変化した。
5.精神の安定・集中に及ぼす効果
1)大学生や予備校生のストレス症状は運動歴や態度と相関が高かった。
2)寒暑耐性と運動経験年数に相関がみられた。
3)身体運動が精神的作業能力に良い影響をもたらすことが示唆された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 岩崎健一: "熊本の国民体育大会代表選手の心理的競技能力" 熊本県体育協会・スポーツ医科委員会紀要. No.8. 59-76 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 徳永幹雄: "運動の爽快感とその規定要因(2)" 九州大学・健康科学. 16. 75-82 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Iwasaki Kenichi: "Psychological-competitive ability on athletes of the National Athletic Games in Kumamoto prefecture." Journal of Sports Science in Kumamoto Prefecture. Vol.8. 59-76 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Tokunaga Mikio: "The invigorating power of exercise and Its prescriptive factors(2)" Journal of Health Science. Vol.16. 75-82 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

URL: 

公開日: 1995-03-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi