研究課題
今年度は研究の初年度であることから、情報・通信技術の発達に対応した著作権法制を中心とした、知的財産権関係の文献、資料の収集及びその分析をを中心的に研究を行った。これらの文献、資料に基づき、従来の情報・通信技術に関連する知的財産関係法制度について、特に情報・通信サービスの形態に応じた権利関係や利用関係について整理を行った。また、情報・通信技術に関連する各種事業について整理し、各種権利者、利用者の規制法上の取扱いについての現状及び今後の動きについて整理した。このような基礎的研究を踏まえ、具体的に研究は平成5年度以降に行うこととされた。平成5年度以降の研究テーマについては、情報・通信技術関係の内、具体的には衛星放送関係及びマルチメディア関係の著作権を中心とした知的財産権問題について検討を行うことが決定された。平成5年度以降の研究体制については、各テーマごとに小委員会を設置し、具体的な検討はまず小委員会において行い、本委員会においては小委員会の検討の進捗状況に応じ検討を行うこととが決定された。小委員会の委員の人選については、各委員の推薦により若手研究者を中心に組織することとされ平成4年度中に決定することとされた。