研究課題/領域番号 |
04352004
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
三村 昌泰 広島大学, 理学部, 教授 (50068128)
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研究分担者 |
木田 重雄 京都大学, 数理解析研究所, 助教授 (70093234)
岡本 久 京都大学, 数理解析研究所, 助教授 (40143359)
俣野 博 東京大学, 大学院・数理科学研究科, 教授 (40126165)
西浦 廉政 広島大学, 総合科学部, 教授 (00131277)
西田 孝明 京都大学, 理学部, 教授 (70026110)
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キーワード | 渦、乱流の数理 / 界面・層ダイナミクス / 生物的パターン形成 / 非線形解析 / ナビヤ-ストークス方程式 / 高速数値解法 / 特異摂動 / 反応拡散方程式 |
研究概要 |
物理学、生物学、化学等の自然科学に現れる非線形現象の数理的理解を学際的な立場から進めることが今回の研究目的であった。代表者およびその分担者達はこれまでこの目的のために今野を越えて活発な研究交流を行なってきた。そして、平成4年10月、「非線形現象の解明と応用」のテーマを掲げて、京都大学数理解析研究所において「界面の力学とパターン形成」および「流体の不安定なかつ乱れた運動」の2つの国際ワークショップを開き、海外からこの方面で活躍している研究者を招き、講演、意見交換、研究交流を行なうことを計画した。このワークショップが成功し、わが国の非線形現象の数理という学問分野の発展を促すためには、先ず、わが国でこの研究分野において活躍している数学、工学、物理、化学、生物学等の自然科学の研究者を一同に集めたワークショップを開き、分野を越えた情報交換、研究交流そして共同研究の可能性について話し合うことが重要であると考え、(1)渦、乱流の数学的考察、(2)生物学における数学的諸問題、(3)層、界面現象の数理、(4)非線形現象の数値シミュレーションの4つのテーマに紋り、研究集会および若手へのチュートリアルを開催することにした。各研究会の参加者は延べ100名を越えており、非線形現象の数理的研究において学際的研究協力の重要性が再確認された。この成果を踏まえて開かれた国際ワークショップは大変有意義であり、国際的な研究交流も予想以上に進められたと思っている。これら一連の成果は京都大学数理解析研究所平成4年度プロジェクト計画報告書で出版される予定である。
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