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1992 年度 実績報告書

「大望遠鏡による観測天文学」国際会議にかかわる総合研究

研究課題

研究課題/領域番号 04352005
研究機関国立天文台

研究代表者

小平 桂一  国立天文台, 光学赤外線天文学研究系, 教授 (60012845)

研究分担者 馬場 直志  北海道大学, 工学部, 助教授 (70143261)
松本 敏雄  名古屋大学, 理学部, 教授 (60022696)
奥田 治之  宇宙科学研究所, 赤外天文, 教授 (50025293)
岡村 定矩  東京大学, 理学部, 教授 (20114423)
池内 了  大阪大学, 理学部, 教授 (90025461)
キーワード大望遠鏡 / 観測天文学
研究概要

5月、8月、1月にまとまった会合をもって、その間に小グループで検討した結果を持ち寄り、大きな方針について討議した。その結果、
1.新技術の地上大望遠鏡による観測天文学は、原始銀河領域、原始惑星系の物理などで、新しい知見をもたらすべきである。
2.そのためには、近赤外から中間赤外域での高解像観測に力を注ぐべきで、望遠鏡構造、望遠鏡環境、補償光学系、観測装置などの様々な点で充分な配慮が払われねばならない。
3.日本の大望遠鏡に塔載すべき初期装置としては、可視域・近赤外域両用のカセグレン撮影分光器(FOCAS)、同ナスミス高分散分光器(HDS)のほか、原始惑星系円盤探査のためのステラ・コロナグラフ(CIAO)、OH光夜除去分光器、中間赤外分光器などが候補として検討された。
4.中間赤外域はその重要性にもかかわらず検出器の開発等、多くの課題のあることが指摘された。
5.多天体分光や三次元分光についても今後開発研究が必要であり、国立天文台に新設される天文機器開発実験センタの共同利用体制の確立や、各大学グループによる開発への取り組みを軌道にのせる必要がある。
6.大望遠鏡による観測天文学では、今までとは桁違いの大量データの高速処理やデータ管理が不可欠であり、解析処理システムの重要性が認識された。
以上のような検討を通し、また外国の関連研究者と協議した結果、国際会議は焦点をより明確に「観測装置」に絞って、突っ込んだ意見交換のできる場にすべきである、ということになった。今後は平成6年秋に日本で「大望遠鏡の観測装置」国際会議を行うことを目標に、更に内容を詰めていく方針となった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 小平 桂一: "A Study of Inclination Effects on Galaxy Surface Brightness" Astronomical Journal. 104. 569-577 (1992)

  • [文献書誌] 小平 桂一: "Near-Infrared Imaging of Markarian 231" Publ.Astron.Soc.Japan. 44. L246-L251 (1993)

  • [文献書誌] 小平 桂一: "The Japan National Large Telescope (SUBARU) Project" Proc.on ESO Conference on Progress in Telescope and Instrumentation Technologies. 43-46 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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