研究課題/領域番号 |
04354007
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
大山 莞爾 京都大学, 農学部, 教授 (40135546)
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研究分担者 |
山田 康之 京都大学, 農学部, 教授 (50026415)
町田 泰則 名古屋大学, 理学部, 教授 (80175596)
中村 研三 名古屋大学, 農学部, 教授 (80164292)
岡田 清孝 基礎生物学研究所, 助教授 (50101093)
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キーワード | 高等植物 / 成長 / 形態形成 / 遺伝的プログラム / 器官分化 / 分子生物学 |
研究概要 |
高等植物は、生長の過程で根、茎、葉、花と形態を変化させる。この一連の生長過程は、(1)個々の器官の分化を司る遺伝的プログラム、(2)ある器官から他の器官への形態形成を司る遺伝的プログラムのもとで進行し、さらに、(3)かかる器官分化、形態形成は外的環境因子の影響をうけ、生長過程に異変が生じる。高等植物はこれら外的環境因子の影響による異変に対し、調和をとり統括制御する遺伝的プログラムを持っている。器官分化の遺伝的プログラム、形態変化の遺伝的プログラムは、高等植物は、動物とは異なり外的環境変化を直接受けるので、かかる生長と形態形成に影響を与える外的因子に対処し、調和をとる遺伝的プログラムを用意している。本研究では、国の内外における上述した研究の動向を調査し、高等植物における生長と形態形成の遺伝的プログラムに関する分子生物学的研究を効果的に推進させるための戦略を、専門分野の異なる研究者が共同して、企画調査する。その成果を踏まえて、重点的に研究する必要性がある課題を絞り、発想を異にする若手研究者を啓蒙し、この研究分野の発展に寄与すべく、重点領域研究の申請することを目的とする。研究代表者と研究分担者による研究打ち合わせ会、作業グループ会を開催した。この打ち合わせ会、作業グループ会では、各自の動向調査の進行状況を交換し、且つ各自の専門分野の国の内外の研究状況を報告し、「高等植物における生長形態形成の遺伝的プログラムの分子生物学的研究」に関して、今後わが国でどのような共同研究体制を取るべきであり、どのような点に中心を置きつつ研究を推進すべきかについて討議した。必要に応じて他の関連研究者を招待しその見解を聞いた。その結果、「植物の可変的な器官プランの分子的基礎」(研究代表者中村研三)として、平成6年度発足重点領域研究を申請する事に決定した。
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