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1992 年度 実績報告書

現代都市の社会階層と集団・団体

研究課題

研究課題/領域番号 04401006
研究機関東京大学

研究代表者

似田貝 香門  東京大学, 文学部, 助教授 (40020490)

研究分担者 矢澤 澄子  横浜市立大学, 商学部, 教授 (00106296)
キーワード社会階層 / 福祉政策 / 公共政策 / 社会集団・団体 / 産業構造のリストラクチュアリング / 地方自治 / 一極集中 / 東京都
研究概要

この研究は現段階における都市自治体の都市政策・都市計画・地域政策の特質を明らかにするとともに、都市社会全を把握するため市民生活総過程研究の方法の開発を目指すものである。
今年度は広島県福山市と東京で比較研究をした。うち福山市についてはほぼ調査を完了した。
1.福山市という都市社会での諸市民・住民の生活様式の差異化は、職業階層、所得階層、住宅階層の基本階層間の関連性はほぼ有意に相関した。
2.家族の位置づけは、潜在的な社会階層が実在して、その家族的表現形態としての家族の階層化=差異化(家族類型化)が、地域社会的表現としての地域活動(団体参加)の階層化=差異化(家族類型化)が、表現されると思われる。
3.基本階層と社会集団・団体との関連は、「市民生活関連団体」に「自営」、「上級ホワイトカラー」層が、「地域組織」には「自営」、「上級ホワイトカラー」層が、「経済セクター部門団体」には「自営」と「現業」層がそれぞれ対応している。
4.このように、福山市の諸基本階層は経済構造によって規定され、この構造は社会構造における諸基本階層の行動や意識を大枠で規定している、と解釈できよう。すなわち検出された3つの社会階層は職業・所得・住宅ストックの質等の経済的財の取得/配分によって客観的地位が決定され、生活行動や諸団体参加等の社会的・政治的・文化的の財の取得/配分によって主観的イデンティティが決定され、社会階層としての3つの層が構造化されているといえる。

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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