• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 実績報告書

各種の事故による人身傷害の救済制度についての総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04401015
研究機関東京大学

研究代表者

藤倉 皓一郎  東京大学, 法学部, 教授 (20066202)

研究分担者 神田 秀樹  東京大学, 法学部, 教授 (90114454)
内田 貴  東京大学, 法学部, 教授 (20107494)
樋口 範雄  東京大学, 法学部, 教授 (30009857)
山下 友信  東京大学, 法学部, 教授 (10107485)
菅野 和夫  東京大学, 法学部, 教授 (40009808)
キーワード事故被害者救済制度
研究概要

本年度は,昨年度に本研究の着想の契機となったアメリカにおける諸種の不法行為改革の最新の動向と各種事故被害者救済制度の総合的研究について十分な理解を得るための資料収集活動を経て得られた知識や研究手法・分析枠組みについてのアイディアを参考にして,わが国における事故被害者救済制度の総合的研究を行うための基本的枠組みのあるべき姿を探ることを目標とした.既ち,本共同研究計画に加わっているアメリカ法,民法,商法,行政法,法社会学の各専門家が,各自の専門的立場から研究の対象と手法を提案しこれらを相互調整するという作業を重ねることによって,様々な視点からみてバランスのとれたかつ一貫する研究枠組みの骨格を策定し,もって,わが国における事故被害者救済制度の研究を俯瞰したうえで総合化の可能性を分析することを図った.その結果,労働者災害保障や健康保険制度を始めとする各種社会保険制度,私営保険制度,国家賠償法制,民法上の不法行為制度等等各分野毎の救済制度の法的仕組と特色については,一層の理解を深めることができたといえる.しかしながら,各専門領域の枠組みを取り払い共通の土俵を構築することは,各分野の独立性が強く,予想以上に困難であった.
さらに本研究の主題と関係する分野における統計データ等の実証的考察に必要な基礎的研究がわが国では未だ十分ではないことも痛感させられた.したがって,各種の事故被害者救済制度の異同や相互関係を明らかにする研究のためのそれぞれの分野についての理解は相当程度深まったといえるが全体として整合的な制度となりうるかの分析や,この分析を踏まえた各種救済制度の効率,公平度,事故抑止機能まで野にいれた総合的な分析・評価は,これからの研究課題である.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 宇賀克也: "損失補償請求訴訟における若干の問題" 判例タイムズ. 44巻11号. 24-32 (1993)

  • [文献書誌] 岩村正彦: "退職年金相当額の損害賠償からの遺族年金の控除" ジュリスト. 1027号. 67-74 (1993)

  • [文献書誌] 樋口 範雄: "TERRENC F.ACKERMAN & CARSON STRONG,A CASEBOOK OF MEDICAL ETHICS" アメリカ法. 1号. 57-59 (1993)

  • [文献書誌] 山下友信: "生命共済金受取人による被共済者の故殺と共済者の免責" ジュリスト. 1021. 144-146 (1993)

  • [文献書誌] 神田秀樹: "有価証券の概念" 法学教室. 152号. 82-89 (1993)

  • [文献書誌] 宇賀克也: "行政手続法の成立" 法学教室. 160号. 53-60 (1994)

URL: 

公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi