研究課題/領域番号 |
04401016
|
研究機関 | 国際大学 |
研究代表者 |
宮里 政玄 国際大学, 大学院国際関係学研究科, 教授 (30044811)
|
研究分担者 |
長尾 悟 国際大学, 助教授 (20189103)
奥田 和彦 国際大学, 大学院国際関係学研究科, 教授 (60160800)
丸茂 明則 国際大学, 大学院国際関係学研究科, 教授 (30190565)
細谷 千博 国際大学, 大学院国際関係学研究科, 教授 (60017564)
|
キーワード | 国際統合 / 地域統合 / 地域主義 / EC / NAFTA / AFTA / ASEAN / ブロック化 |
研究概要 |
平成4年度は、6月の研究打合せ後、研究分担者がそれぞれの分担に基づいて個別研究を行うとともに、11月以降毎月研究会を開催した。計6回開催した研究会の前半3回は、各分野の専門家を講師に招き、新たな知識を得ることに力点を置き、後半3回は研究対象の3地域(北米、アジア、欧州)の各分担者の報告を行い、相互の認識を深めた。 第1回研究会(92年11月)には、池間誠・一橋大学教授を講師に招き、経済統合の理論的なフレームについて講演、意見を伺った。第2回研究会(同11月)では、田中素香・東北大学教授よりEC統合の現状を、特に経済面から解説していただいた。また、第3回研究会(同12月)においては、〓照彦・名古屋大学教授に、アジア・太平洋地域の経済統合の現状とその他地域の統合との関わりを講演していただいた。 第4回研究会(93年1月)には、嘉数啓が「局地的市場園(SREZ)の形成・発展とASEAN自由貿易地域(AFTA)」(討論者・大内浩)、また、第5回研究会(同2月)には、奥田和彦が「北米自由貿易協定の現状」(討論者・宮里政玄)、さらに第6回研究会(同3月)には、長尾悟が「EC統合の現状・単一欧州議定書・域内市場統合・マーストリヒト条約にあらわれたEC政策決定の制度的変化」(討論者・細谷千博)の各報告を行った。 その結果、(1)地域統合とは言っても、人為的な欧米、自然発生的なアジアなど各地域によって形態が相当に異なる、(2)アメリカ大統領選挙、欧州連合条約に批准をめぐるEC各構成国内の対立等々のように、先進工業国間の経済的統合に関しては、それぞれの国内の問題がかなりの影響を及ぼしている、(3)しかし、アジア・太平洋地域では、それ以前の段階である、等々のことを確認するとともに、次年度に向けて、研究代表者より、経済統合の政治的側面の研究に力を入れることが提起された。
|