研究課題/領域番号 |
04402003
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
手嶋 政廣 東京大学, 宇宙線研究所, 助教授 (40197778)
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研究分担者 |
水本 好彦 神戸大学, 理学部, 助教授 (20219653)
石川 文雄 東京大学, 宇宙線研究所, 助手 (30092133)
林田 直明 東京大学, 宇宙線研究所, 助手 (50114616)
木舟 正 東京大学, 宇宙線研究所, 助教授 (40011621)
永野 元彦 東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (00013384)
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キーワード | 天体物理 / 中性子 / ガンマ線 / 高エネルギー物理 / シンチレーション光 / マルチアノード光電子増倍管 / 望遠鏡 / 宇宙 |
研究概要 |
本年度の予定どうり、シンチレーション光撮像カメラ2式、固定型反射望遠鏡2台、データ収集回路、オンラインシステム等の個々のシステムはほぼ完成した。 シンチレーション光撮像カメラはマルチアノード光電子増倍管4本からなる。個々のマルチアノード光電子増倍管は5"角型で8×8のピクセルからなる。この光電子増倍管を4本組み合わせて、256chの撮像カメラが2式を製作した。また、S/Nを向上させるための撮像カメラ後部に取り付けられる256chの高密度信号増幅器を製作した。 種々の検討の結果、より良いS/Nを得るために、データ収集システムの回路変更を行なった。信号の時定数にたいして広くカバーできるように、各信号チャンネル毎に、Gate幅500nsecのADCfastチャンネルと2μsecのADCslowチャンネルおよび1nsec分解能のTDCを設けることにした。また各チャンネル毎にセルフゲート生成機能を設け、信号積分の時間を最小限にし、効率的なバックグランド光の除去を可能とした。 オンラインシステムはリアルタイムOS VxWorks(VMEボード)とホストのサンワークステーションからなる。ボードコンピューターの高速性とワークステーションの柔軟な開発環境、優れたマンマシーンインターフェースが利用できる。 現在、これらの個々のシステムを一つのシステムに組み上げ、高エネルギー宇宙ニュートロン探索のための観測の準備を進めている。
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