研究課題/領域番号 |
04402042
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小谷 俊介 東京大学, 工学部, 教授 (30133101)
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研究分担者 |
前田 匡樹 横浜国立大学, 工学部, 助手 (30262413)
田才 晃 東京大学, 工学部, 助手 (40155057)
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キーワード | 鉄筋コンクリート / 柱 / 付着割裂 / 軸力比 / 付着余裕度 |
研究概要 |
梁に関する実験結果を柱に適用することができるかを検討するため、代表的な試験体について、軸力の大きさと付着の余裕度を主変数として、柱試験体4体の実験を行った。試験体は断面寸法20×30cm、主筋4-D13(σy=9850kg/cm^2)、横補強筋2-7R,4【.left filled triangle.】(σy=14620kg/cm^2)を共通とし、軸力比を0〜0.30、せん断スパン比を1.5から2.0に変化させた。加力は軸力を加えながら逆対称繰返し載荷で行った。各試験体とも概ね部材変形角1/(100)radで付着割裂ひび割れが生じ始め、部材変形角1/(50)radで付着割裂ひび割れが進展し、最終的には付着割裂破壊した。本実験により得られた所見は以下のようにまとめられる。 (1)軸力が低い試験体ほど、付着ひび割れが生じた後の履歴ループが逆S字形となるが、耐力低下は軸力が高い試験体と比較して少ない。 (2)軸力比が等しく、付着余裕度の異なる試験体を比較すると、付着余裕度が低く付着劣化しやすいと考えられるせん断スパン比1.5の試験体でも、耐力維持率はせん断スパン比2.0の試験体と同程度であった。
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