研究課題/領域番号 |
04403016
|
研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
川村 尚 岐阜大学, 工学部, 教授 (40026125)
|
研究分担者 |
海老原 昌弘 岐阜大学, 工学部, 助手 (80201961)
守屋 慶一 岐阜大学, 工学部, 助教授 (40174461)
宮田 幹二 岐阜大学, 工学部, 助教授 (90029322)
辻 康之 岐阜大学, 工学部, 助教授 (30144330)
加藤 普二 岐阜大学, 工学部, 教授 (40021589)
|
キーワード | 白金錯体 / 金属原子間結合 / 結晶構造 / パラジウム触媒 / スタニル化 / コール酸 / 包接化合物 / 液晶 |
研究概要 |
新規白金族元素の複合系遷移金属化合物、コール酸をホストとする包接化合物、ならびにセレノカルボン酸誘導体の合成、白金族触媒によるケイ素-ケイ素結合の新規活性化触媒反応の開発、新規有機フォスファゼン化合物の液晶相、並びに白金複核錯体の部分酸化による複合系の構築を試み、それらの反応、分子物性および構造解析を行ない、以下のような新しい知見を得た。 1.白金ジチオカルバマートと銀イオンからなる新規複合遷移金属錯体を合成し、そのX線構造解析により白金原子3個と銀イオン2個からなり、この複合錯体形成が白金原子、いおう硫黄原子と銀原子との相互作用によることを示し、更に両金族原子間の核スピン結合定数に基づき金属原子間結合性相互作用の大きさの程度を相対的に評価した。 2.白金ジチオカルボン酸複核錯体の部分酸化により、1400nmの長波長まで吸収をもつ会合系を見いだし、その会合系形成平衡を解析した。 3.新規セレノチオカルボン酸エステル類を合成し、それらの赤外スペクトル、核磁気共鳴スペクトルに基づきそれらの構造を明らかにすし、またそれらの反応性を明らかにした。 4.パラジウム系均一触媒により、ブタジエン類とジスタナンの反応によりブタジエンの二量化を伴うジスタニル化反応の進行することを明らかにした。 5.ビフェニルをメソーゲンとする有機フォスファゼン類の液晶相の構造と物性並びに相転位における熟的挙動を明らかにした。 6.コール酸をホストとする包接化合物におけるコール酸置換基のコンフォーメーションのゲスト依存性を明らかにした。
|