研究課題/領域番号 |
04404008
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
安倍 大就 大阪府立大学, 農学部, 教授 (10081530)
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研究分担者 |
山本 聡 大阪府立大学, 農学部, 助手 (10231672)
下村 泰彦 大阪府立大学, 農学部, 講師 (50179016)
増田 昇 大阪府立大学, 農学部, 助教授 (00181652)
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キーワード | 自然景観 / 景観シミュレーション / コンピュータグラフィックス / 地形復元モデル / 景観復元モデル / 景観評価 / 地形情報 / 景観情報 |
研究概要 |
本研究は、初年度の平成4年度ではコンピュータグラフィックス(CG)を用いて3次元画像の生成と視点移動のためのプログラムが稼働可能な状態にし、平成5年度では地域レベルの景観解析事例として丘陵地開発に伴う景観インパクトの評価に係わる研究と空間構成レベルにおける景観解析事例として都市河川の空間整備に伴う景観形成手法に係わる研究を進めた。最終年の平成6年度では、前年度までの成果を踏まえて景観シミュレーションのダイナミックスモデルを用いた景観解析事例として都市河川の空間整備に伴う景観形成手法に係わる研究を進めるとともに、ダイナミックスモデルを用いた景観シミュレーション手法をまとめた。 具体には、都市河川の護岸形態、水際形態と建物際緑化形態を操作したシミュレーションモデルをCGを用いて作成し、ビデオレコーダを用いて橋上から約180°視線を振ったアニメーションモデル、水上をモーターボ-トで移動したアニメーションモデル、堤頂部から水際まで垂直移動したアニメーションモデルを出力し、アニメーションモデルを刺激媒体とする心理実験を通じて都市河川の空間整備に伴う景観形成手法を探った。その結果、ダイナミックスモデルを用いることによって従来までの静止画像を用いた景観シミュレーションでは評価し難かった景観の全体性や連続性を的確に評価することが可能となることを明らかにするとともに、橋上景観ではマクロな景観構造、水上景観ではシークエンシャルな景観構造、水際景観ではミクロな景観構造が重要となることを明らかにした。 さらに最終成果として、景観計画レベル、敷地計画レベル、デザインレベルの3レベルでのCGを用いた景観シミュレーション手法の有用性と課題をまとめた。
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