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1994 年度 実績報告書

人工環境下における植物苗の生長および形態形成におよぼす光照射方法の影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04404015
研究機関千葉大学

研究代表者

古在 豊樹  千葉大学, 園芸学部, 教授 (90081570)

研究分担者 富士原 和宏  千葉大学, 園芸学部, 助教授 (30211535)
北宅 善昭  千葉大学, 園芸学部, 助教授 (60169886)
キーワードプラグ苗 / 人工環境 / 照明 / 光ファイバ / 光強度 / 明期時間 / CO_2濃度 / レタス
研究概要

人工環境下における実用的なプラグ苗生産システムを確立するためには、照明効率及び生産室内の空間利用効率をたかめて、生産費の多くを占める空調及び照明用電力費を軽減する必要がある。そのため、ここでは、顕熱の発生量、および長波放射の射出量が少ない拡散性光ファイバを用いて、プラグ苗(以下、苗)に近接した位置から照明する方法(近接照明法)について検討した。植物生産用として利用可能な低コストの拡散性光ファイバでは、一般に、苗の生長及び形態形成に適した高光強度を得るのが難しい。そこで本研究では、低光強度下において、明期時間及びCO_2濃度の調節による苗の生長及び形態調節の可能性について検討した。
材料にレタス苗を用いて、PPFD100〜300μmol m^<-2>S^<-1>、明期時間16〜24h d^<-1>、CO_2濃度400〜800μmol mol^<-1>の下で条件下で栽培試験を行った結果、低光強度(PPFD100〜150μmol m^<-2>S^<-1>)下でも、(1)明期時間を長くすること、及びCO_2濃度を高めることで、苗の乾物重が大きくなること、(2)明期時間を長くすることで地上部/地下部の乾物重比及び比葉面積が小さくなることがわかった。これらのことは、低光強度下でも、明期時間を長くし、CO_2濃度を高めることにより、苗の生長を促進し、形態を調節して苗の品質を高めることができることを意味している。以上、拡散性光ファイバを用いて、苗に近接した位置から照明することにより、実用的なプラグ苗生産システムが構築できることが明かになった。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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