研究課題/領域番号 |
04404028
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
橋本 隆 信州大学, 医学部, 教授 (80009935)
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研究分担者 |
古田 秀一 信州大学, 医学部, 助手 (80126705)
宮沢 昌子 信州大学, 医学部, 助手 (20020745)
青山 俊文 信州大学, 医学部, 助教授 (50231105)
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キーワード | ミトコンドリア / 脂肪酸酸化系新酵素 / 酵素欠損 |
研究概要 |
1.我々が見いだしたミトコンドリア脂肪酸酸化系新酵素である極長鎖アシル-CoAデヒドロゲナーゼとエノイル-CoAヒドラターゼ/3-ヒドロキシアシル-CoAデヒドロゲナーゼ/3-ケトアシル-CoAチオラーゼ3頭酵素の生理的・病態的研究を進めるため、ヒト酵素を精製し、抗体を作成した。また、これら2つの酵素のcDNAをクローニングしその構造を決定した。 2.極長鎖アシル-CoAデヒドロゲナーゼ欠損症 本疾患を初めて見いだし、現在まで12例を確認した。この疾患の病因はヘテロで、酵素タンパク質がほとんど検出できない症例とごく僅か存在する症例があった。mRNA検索でも症例間でその存在量とサイズに違いが認められた。RT-PCR法にる構造解析を開始し、同一部位の欠損が認められるものが2例あった。従来長鎖アシル-CoAデヒドロゲナーゼ欠損症が疑われたものは殆んどが本疾患であること、日本人症例2例を確認したことは特記すべきことと思われる。 3.3頭酵素欠損症 従来長鎖3-ヒドロキシアシル-CoAデヒドロゲナーゼ欠損症とされてきた疾患は3頭酵素欠損症であることを確認した。本疾患は酵素タンパク質が存在し、デヒドロゲナーゼ活性のみの低下を認めるものと酵素タンパク質がごく僅かしか検出されず3つの活性とも低下しているものとに分類されることを明らかにした。
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