研究課題/領域番号 |
04404033
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山西 弘一 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (10029811)
|
研究分担者 |
倉田 毅 国立予防衛生研究所, 部長 (50012779)
稲城 玲子 大阪大学, 医学部, 助手 (50232509)
高橋 和郎 福島県立医科大学, 助教授 (10171472)
伊勢川 裕二 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (20184583)
|
キーワード | HHV-6 / 前初期タンパク / HCMV / US22family |
研究概要 |
1)HHV-6HST株の塩基配列のおよそ90%決定した。HHV-6の遺伝子地図を作成した結果、ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)のそれと非常によく似ていた。また、HHV-7DNAのクローニングはHHV-7の全長を140kbとしたとき、およそ50%終えた。そして、およそ10%の塩基配列を決定した。その結果、HHV-6のvariantAとBとでは相対的には95%のホモロジーが示された。pSTY03にコードされている前初期タンパク質(IE)においては両variantで大きく異なり、約75%のホモロジーであった。pSTY29-45のコードされているHCMVU22familyのタンパク質は約64%のホモロジーであった。また、Kpn I repeatや他のrepeat構造も大きく異なっていた。HHV-7の遺伝子の内、gBとmajor capsid proteinの塩基配列はherpesvirusで非常によく保存されており、特にHHV-6とのホモロジーは高く(64%、68%)、herepesvirusの中でHHV-6と近縁であることを明らかにした。他の遺伝子は30%以下のホモロジーしか示されなかった。 2)HHV-6のpSTYO3にコードされているIEの一部とβ-ガラクトシダーゼの融合タンパク質を作成後、その融合タンパク質に対するマウスのモノスペシフィックとモノクローナル抗体を作成し、IEタンパク質の発現時期とその大きさも明らかにした。HHV-7に対するモノクローナル抗体を作成した結果、2種類の糖タンパク質に対する中和抗体とHHV-6とHHV-7の交差抗体を得ることができた。
|