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1993 年度 実績報告書

リンパ球機能分子(LFA)を介したT細胞の分化誘導と活性化機序の解析

研究課題

研究課題/領域番号 04404035
研究機関順天堂大学

研究代表者

奥村 康  順天堂大学, 医学部, 教授 (50009700)

研究分担者 加藤 和則  順天堂大学, 医学部, 助手 (60233780)
屋部 登志雄  順天堂大学, 医学部, 助手 (50239836)
羅 智靖  順天堂大学, 医学部, 講師 (60230851)
八木田 秀雄  順天堂大学, 医学部, 助教授 (30182306)
キーワードCD2 / CD48 / T cell / LAK / Thy-1
研究概要

マウスCD2のリガンド分子の同定を行った結果、マウスの場合、CD2リガンドとしてLFA-3(CD58)ではなくCD48が主に機能していることを明らかにした。CD48は休止期リンパ球上には発現しており、そのリンパ球活性化における細胞内機序の検索をすすめた。そして抗CD48抗体によりagonisticにCD48をLAX細胞誘導時に刺激した結果、IL-2受容体、(alpha,betaとも)の発現増強およびLAX成熟の促進硬化が認められた。さらに誘導されたLAX細胞上のCD48を同様に抗CD48抗体(HM48-1)で刺激した結果、抗CD3抗体(145-2C11)添加と同程度の脱顆粒粒反応(細胞傷害性セリンエステラーゼの放出)が認められた。さらに標的細胞にFcレセプターを有したP815を用いreverse ADCC反応を調べた結果、強いキラー活性の誘発作用が認められ、CD48がLAK細胞のキラー活性発現に重要な分子であることが示唆された。以上の反応はチロシンキナーゼ阻害剤添加で抑制されること、CD48がp56^<1CK>と細胞内で会合していることなどから、これらチロシンキナーゼがLAK活性発現に重要である可能性が示された。さらにCD48細胞膜上で他のGP1結合分子Thy1 Ly6とも介合していることが示され、CD48はT細胞活性化分子の1つとして機能していると考えられた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Kato,K.: "Identification of a T cell surface signal-transducing glycoprotein sgp-60,as CD48 that is a counter-receptor for mouse CD2." Eur.J.Immunol.23. 1412-1415 (1993)

  • [文献書誌] Azuma,M.: "B70 antigen is a second ligand for CTLA-4 and CD28." Nature. 366. 76-79 (1993)

  • [文献書誌] Kato,K.: "CD48 is a counter-receptor for mouse CD2 and is involved in T cell activation." J.Exp.Med.176. 1241-1249 (1992)

  • [文献書誌] Hanabuchi,S.: "Fas and its ligand in a general mechanism of T cell-mediated cytotoxity." Proc.Natl.Acd.Sci.(in press). (1994)

  • [文献書誌] Yagita.H.: "The role of adhesion molecules in triggering effector mechanisms.In:Proceedings of the first green cross international symposium "Immunology for tomorrow"1992-molecular basis of Immune responses." Academic Press,Inc.:. 59-69,

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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