研究課題/領域番号 |
04404035
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
奥村 康 順天堂大学, 医学部, 教授 (50009700)
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研究分担者 |
東 みゆき 順天堂大学, 医学部, 助手 (90255654)
加藤 和則 順天堂大学, 医学部, 助手 (60233780)
羅 智靖 順天堂大学, 医学部, 講師 (60230851)
八木田 秀雄 順天堂大学, 医学部, 助教授 (30182306)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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キーワード | CD2 / CD48 / CD80 / CD86 / トレランス / 自己免疫 / 移植 / モノクロナール抗体 |
研究概要 |
免疫反応に関与するT細胞群のリンパ球機能分子(LFA)の解析を中心に研究を進めてきた。われわれはT細胞のLFAのうちLFA-1やそのリガンドであるマクロファージ上のICAM-1分子に対するモノクローナル抗体を用いて、T細胞に同種抗原に特異的なトレランスの誘導に成功した。このトレランス成立に関与するその他の機能分子の研究を進めるため、例えばマウスのT細胞の機能分子CD2のリガンドで今まで判明していなかったCD48を同定することも出来た。そしてこのCD2を介したシグナルの免疫応答における重要性も明らかにすることが出来た。又T細胞の機能分子のうち、主要な分子として知られているCD28にシグナルを入れ得るマクロファージ上の新しい分子CD86の遺伝子クローニングと抗体の作製に成功し、CD28とCD86/CD80の経路が免疫反応においていかに主要な役割を果たしているかをin vivo,in vitroの実験系で明らかにした。特に抗CD80,抗CD86の投与は移植拒絶反応モデルにおいて同種抗原に特異的なトレランスを誘導することが出来、そのトレランスはT細胞の抗原に対する不応答性が原因であることも判明した。自己免疫のモデルマウスNZB/NZWを用いた実験系でもCD80/CD86とT細胞のCD28の経路が大きな役割をしていることが判明した。
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