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1993 年度 実績報告書

腎糸球体細胞外マトリックスタンパクの分子構策と遺伝子発現

研究課題

研究課題/領域番号 04404039
研究機関岡山大学

研究代表者

太田 善介  岡山大学, 医学部, 教授 (90032870)

研究分担者 四方 賢一  岡山大学, 医学部, 助手 (00243452)
柏原 直樹  岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (10233701)
池田 修二  岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (10212771)
小倉 俊郎  岡山大学, 医学部・附属病院, 講師 (80214097)
槙野 博史  岡山大学, 医学部, 助教授 (50165685)
キーワードネフローゼ症候群 / Tissue Negative Staining / 糸球体基底膜 / タンパク尿 / ネフローゼトンネル / 接着分子 / インテグリン / コラーゲン
研究概要

1)ネフローゼ症候群を呈する膜性腎症患者の腎組織をtissue negative staining法を用いて電顕にて観察することにより、GBMの微細な網目構造が破綻し、多数のトンネル構造(nephrotic tunnnel)やcavity様構造が存在することが明らかになった。これらの変化は、ネフローゼ症候群における蛋白尿の成因であると考えられた。今後他のネフローゼ症候群の原因となる疾患(糖尿病性腎症等)のGBMについても同様の方法で詳細な検討を行う予定である。
2)各種の糸球体疾患患者の糸球体におけるインテグリンの発現を免疫組織学的に検討したところ、IgA腎症、膜性増殖性糸球体腎炎、ループス腎炎患者の糸球体では、β1インテグリン及びvitronectin receptorの発現が増加していることが明らかになった。これらの糸球体では、インテグリンのリガンドであるfibronectin、vitronectinやtype IV collagenも増加しており、インテグリンはメサンギウム増殖性腎炎の進展に重要な役割を果たしていると考えられた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 太田善介: "ネフローゼ症候群の成因" 日本内科学会雑誌. 82. 250-255 (1993)

  • [文献書誌] 太田善介: "Mechanizm of proteinuria in nephrotic syndrome." J Clin Electron Microscopy. 25. 315-318 (1992)

  • [文献書誌] 槙野博史: "Expression of the VLA family of Integrins in the renal glomerulus." Japanese Journal of Nephrology. 35. 19-21 (1993)

  • [文献書誌] 槙野博史: "糸球体疾患と接着因子" 最新医学. 48. 44-52 (1993)

  • [文献書誌] 四方賢一: "炎症性腎疾患と接着分子" 最新医学. 47. 46-55 (1992)

  • [文献書誌] 四方賢一: "接着分子-分子機構と医学への応用" 宮坂昌之編集 中外医学社, 169 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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