研究課題/領域番号 |
04404043
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
木村 淳 京都大学, 医学部, 教授 (10204976)
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研究分担者 |
下濱 俊 京都大学, 医学部, 助手 (60235687)
福山 秀直 京都大学, 医学部, 講師 (90181297)
梶 龍兒 京都大学, 医学部, 講師 (00214304)
秋口 一郎 京都大学, 医学部, 助教授 (30115779)
柴崎 浩 京都大学, 医学部, 教授 (30037444)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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キーワード | ALS / multifocal motor neuropathy / fascicalation / familial / central motor program / dystonia / K channel / discharge prohability |
研究概要 |
ALSとその類縁疾患において、その病態の基礎となる中枢運動系の神経生理学的な研究を中心に行なった。ALSの類縁疾患であるMultifocal motor neuropathy(MMN)の患者血清で抗GMI抗体の高値(2400X)を示すものを用いて単一神経においてNaチャンネルブロックによる伝導ブロックを証明した。またALSのfasciculationが大脳磁気刺激により誘発されることをさらに症例を追加して検討した。ALSにおける脊髄運動ニューロンの発火確率を大脳磁気刺激後に調べたところ直接皮質脊髄路由来のprimary peakの著明な増高を認めるものがあり、同神経路の変成過程にglutamateなどによる興奮性神経細胞死が関与している可能性が示唆された。中枢運動系のメカニズムを探る目的でジストニアにおいてCNV(contingent negative variation)を調べた。また脊髄の運動メカニズムを調べる目的で同疾患においてTVR(tonic vibration reflex)を調べた。これらの成果は正常での中枢・脊髄運動系のメカニズムを明らかにすることによりALSの病態生理に寄与するものと考えられる。下濱らは家族性ALS例でのgenemutationについて新しい知見を得た。また高単位ビタミン12がDNAの転写の促進により神経の再生を促すことを見出し、この治療はALS患者へ応用できる可能性がある。
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